薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

これから薪ストーブを導入する人に伝えたいこと

まだまだ薪ストーブの真髄には程遠いガヤさんですので、あまり偉そうなことも言えないのですが、今回は「これから薪ストーブを導入または検討する人に伝えたいこと」と題して現時点・自分なりに感じたところを書いて行きたいと思います。


というのも、これから導入を検討される方にとって「雑誌・書籍」と「ネット」が大きな情報源になろうかと思いますが、、、、、

でも実際それってどうなの?

と思うことが多々あるからです。
(実際ガヤさんもそうだったのですが。)


・雑誌、書籍での情報収集について

やはり一番のメリットは手にとって読める充実感。
そして美しく撮られた写真は見ていて楽しいですし、薪ストーブライフのイメージを醸成してくれます。ガヤさんこの手の本大好きでたくさん買いました。夢広がりました。

ただ、一方でこの手の雑誌はメーカーや販売店が出稿した広告や取材協力費などによって制作費が賄われている面があり、悪く言うと、雑誌によってはこれら広告費を巻き上げるツールとなっている面があります。

もちろんこのような事実上のビジネスモデルは多くのジャンルで日常的に行われているのでそれ自体が悪いわけではありません。実際すべての制作費を書籍の売り上げに頼ったら世の中の書籍の多くが大幅値上げでしょう。

ただ、何が言いたいのかというと、まさにガヤさんなんかはそう思ってしまうタイプなのですけど、このような仕組みはどうしても業界寄りのバイアスがかかるため、果たして真に公正、真にユーザーのための情報か場合によっては疑念を抱く方もいらっしゃるでしょう。ということ。

はっきり言うと、「良い事しか言わないイメージ」。良くも悪くも。


・ネット情報について

これは個人発信と薪ストーブ業界サイドからの発信がありますね。

個人発信については、今や多くの薪ストーブブログ様がありますし、SNSもありますので、おそらく一昔前と比べるとリアルなユーザーの声に触れる機会は充実してきていると思います。ガヤさんも一時期はかなり検索し、多くの知見を得させて頂きました。


一方、薪ストーブショップの運営するブログやサイトについては、店によって考え方や販売スタンスがかなり異なり、とても一言では評することができません。

例えば、薪ストーブブログ界ではトップランナーの「かわはらさん」は業者でありながらかなり正直な情報発信をされていると思いますし、当ブログで大変お世話になっている「愛研の大屋さん」も業者でありながらかなり誠実な(言い方を変えると商売っ気のない)ユーザー目線での情報発信をされています。(今回外部リンクは控えます)

 

他方で、とにかく良い事しか言わず自社の扱う製品のみをプッシュするブログも散見されます。まぁ、でもこれは当然といえば当然。

根本的には取引の太いメーカーの製品を売り、煙突施工をセットにすることを生業の基本とされている業者も多いため、あくまで営業活動の一環としてのブログということでしょう。

言わずもがな、それ自体はまったく悪いことではありません。

ただ、ユーザーからするとその情報がどこまで真に受けて良いのか判断できない。
そう思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

・当ブログの意見(ここが今回のメインです)

したがって、とにかく毎回書いている当ブログの基本スタンスの一つでありますが、1人のユーザー目線で「これから薪ストーブを導入したい人」向けに「経験から得られたこと」を書きたいと思います。

少しでもお役に立ち、素敵な薪ストーブライフを実現される方が増える事を願います。

 

「今後薪ストーブの導入を検討されている方にお伝えしたいポイント5」

いつも良い事ばっかり語ってしまうので今回は敢えてしょっぱいお話を中心に…。


①煙の出ない薪ストーブなんて無い

メーカーはどこもクリーンな排気を謳っていますが、完全無煙のストーブなんてありません。焚き付け時から巡航温度に達するまでは必ず出る。これはクリーンバーンも触媒機も同じです。(よく触媒機=クリーンと言われているけど、そんなに変わらない)

②無煙と無臭は違う

煙のことは雑誌にもよく書かれますが、ネットでトラブルの事例を見ていくと意外と近所トラブルになるのが臭いだそうです。巡航温度で二次燃焼が効いていれば煙はほぼほぼ透明化します。でもだからといって無臭とは限りません。

これはおそらく煙の再燃焼温度と臭い物質の燃焼温度が違う為に起こります。薪の樹種や乾燥度によってかなり変わってくるため、薪の環境を整えるのは言うまでもありませんが、一方で燃焼温度も重要。メーカーの指定温度を守りつつ、基本的には高い温度を維持させるような焚き方をするべきと思います。
※ となるとより高温燃焼にも耐える鋼板製のストーブが向いているように思います。
※ これについては後日また違う記事にしたいと思います。


③別に広葉樹じゃなくてもいい。

言い方を変えると針葉樹でも問題なく焚けます。
大事なことは「使い方」。針葉樹や建築端材は焚き付け、小割にすると焚き始めのスタートダッシュを助けてくれます。十分な炎、十分な炉内温度あっての広葉樹薪。ガヤさんむしろ欲しいです針葉樹。
 

④ 多分、思っている以上に薪が必要

少ない薪で勝負しようとすると、ユーザーとしては不幸への片道切符。逆に消費量を気にしなくてもいいほどの薪が用意できていれば最高の旅の始まりです。なので将来の薪をどうしていくかのビジョンを事前にしっかり持っておく方が後々良いでしょう。

もし環境的に「置き場が無い」「薪は買うしかない」のであれば、小型のストーブを選択するのも一つの方法かもしれません。ガヤさんドブレ640か760か迷ったのですけど、小さい方640で正解でした。

薪の確保に心配がある中での中~大型機の選択は絶対に避けたほうがいいと思われます。もしくはそれこそ専門的なショップのアドバイスを受けるべきかと。


⑤ スペック表記はまったくあてにならない

ガヤさんも機種選択の時期は各社のカタログをにらめっこして、スペック表記を読み込みました。でも、実際に使い始めてそれは全て崩れさった。全く無意味なことにこだわっていたと思います。

なんせ100%アナログな道具です。スペック通りにいくわけないですもん。

機種選択の際にあまりスペックの数字にこだわる必要はないと思います。

 

■まとめ 

 ひよっこのくせに生意気に色々書いてすいません。ただ、導入前に思っていたこと→導入後に気付いたことって多分今しか書けない。

きっと更に経験を積んだならもう少し違う視点で気付いていくこともあるでしょうし、気持ちも達観し、伝えたい内容も変わってくると思います。

そういうことはそういう時期にまた書くとして、今は今の正直に思ったことをお伝えしたいと思います。

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それが自分なりの誠実さ。

みなさまにも、薪ストーブの炎を眺めながらの素晴らしいコーヒータイムが訪れますように。

 

では。