薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

薪ストーブの薪ストーブたるところ~その時、歴史が変わった

改めて。薪ストーブブログであります。

 

もちろん薪ストーブに興味を持って見に来てくれている方も多いのですが、一方で薪ストーブ属性でない方(特にはてなつながりで見て頂いている方)もほどほど多数いらっしゃいます。


いろんな方が見てくださっていますので、普段の更新の中においても
「へ~、薪ストーブってこんななんだ~」
と思って頂けたらいいなと思い日々記事を書いているところです。


ということで、今回は「なんで薪ストーブは凄いのか」を歴史的に紐解く、

「薪ストーブが薪ストーブたる、ある一つのテーマ」についてその歴史を辿りつつ、ごく簡単にざっくり書いて行きたいと思います。

 

(正直に言うと、ちょっと仕事が忙しすぎて&体調も悪くてなかなかコレだという記事が用意できないまま日時のみが過ぎ去るスパイラル中のガヤさんなのであります。)

 

■木を燃やす=身体を暖める原点

古代、お猿さんに果てしなく近いレベルの人類が「他の生物とは明らかに異質の存在」となる発展的進化を遂げたのが、火の使用の始まりによるとされています。

 

生肉を焼き、獣から身を守り、そして暗闇を照らした。

 

まさに「炎の光が人類にとって第二の夜明けの光となった」とも言えましょう。


そして、同時に人類は「炎で暖を取る」という手段も獲得し、冬季の生存率向上、生息可能地域の拡大につながったわけですね。

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(もちろん、暖を取るという点ではさらなる原点に日光に当たる、という源流もあるわけですが…)

 

■焚き火の時代

はてさて、そんな神の力「火」をゲットした人類ですが…

もちろんすぐに安定的なフル活用ができるはずもなく、そこからしばらくは焚き火の時代が続きます。

焚き火というか、広く「裸火」ですね。

外での焚き火もそうですし、いってみれば裸火という点では囲炉裏も同じです。

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■炉のはじまり

ちょっとだけ文明が進みますと、穴を掘ってその中で焚き火をすると熱が反射して良いとか、洞窟内の岩の窪みで焚き火をすると何だかあったかいとか、石か何かで四方を囲むと風で火が消えにくいとか…おそらく人類はそういうことに気付くわけですね。

 

そしていろいろ試行錯誤するわけです。

 

つまりこれが炉の始まり。

炎をコントロールして最大限利用してやろうという歴史の一場面。


これによって「調理性の向上」だけでなく、「陶器の作成」ゆくゆくは「製鉄」につながっていくわけですね。


そして構造物を用い効率的に火を燃やすという点では開放型暖炉の原型とも言えます。

 ↓ こういうのがいわゆる昔ながらの「開放型の暖炉」

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■開放型暖炉&煙突の時代

さて、時代は12世紀。さらに文明が進み建築技術も向上します。

 

そこで歴史的発明になるのが「煙突」。

 

排煙の概念自体はあったようですが、煙突の形になったのは14世紀末のヨーロッパ。

ここから本格的な煙突が作られ始めます。

 

この「煙突」の発明はかなり一大事でして、

  • 上昇気流を発生させて燃焼を促進させる
  • 有害な煙を屋外へ排出させることで安全性、居住性を高める
  • 多層建築物への対応(特に防火安全性の面)

生活と炎をより結び付ける炎をより効率的にコントロールすべく人類が発明した大きな手段と言えましょう。

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当時の開放型暖炉の燃焼効率を想像するにこのくらいは煙が出てたのかな…?


■「薪ストーブの父」登場

さて、かなりざっくり進んで来ましたがここが本丸。

薪ストーブの歴史を紐解くと必ず出てくる御尊名ベンジャミン・フランクリン」その人の登場です。

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(出典:Wikipedia


鉄製の箱型薪ストーブ自体は、14世紀後半にフランスで作られるようになり、その後ヨーロッパ各国に広がったのですが、残念ながらまだまだ現在の薪ストーブには程遠く、暖炉と性能的には大差なかったようです。


その状況を一変させ、暖炉を本格的な薪ストーブに押し上げた人物がベンジャミン・フランクリンさんです。

フランクリンさん、もともとアメリカの政治家・著述家・物理学者として有名な方だったそうですが、そんな頭脳明晰な彼が1742年、「ペンシルベニア式暖炉」、通称「フランクリンストーブ」を発明します。

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(最初期のフランクリンストーブ 出典:wikipedia

 

最初期のモデルは、開放型の暖炉に組み込むタイプのストーブでした。
前面も最初期は開放していますが後に扉がつけられることになります。


逆サイフォン式の独特な給気ルートとか、いろいろと語られることもあるのですが、

ガヤさん思うにこれの最も革命的なところは、

「炉をできるかぎり鉄で囲ったこと」

ではないかと思っています。

 

つまり、炎を閉じ込めたのです。

(もっと細かい話だと、バッフル板を用い放熱面積を大きく向上させたことも含む)

 

裸火との付き合いが長かった人類。

 

その炎の姿を「敢えて遮断する」というのはとてつもないパラダイムシフトだったと思うんですよ。


しかしながら、彼の提唱するそのストーブの圧倒的性能です。

なんと従来の暖炉と比べ「2倍暖かく、薪の消費も1/3で済む」との評判で一気に広がっていくわけですね。

 

そしてこれがまた美談なのか、商売っ気がなっかたのかフランクリンさん。

一大技術革新を成し遂げたくせに「発明品やその恩恵は全ての人々が自由に分かち合うべき。」と特許を取得しなかった。

 

というわけで、そんな便利で革新的な道具がライセンスフリーなわけですから、当然安価な模倣品が大量に流通することになり、一気に一般家庭にも普及しました。
(本家フランクリンストーブ自体は高価で上流階級を中心に売れたため、一般層への浸透はこの特許開放が大きかったようです)

 

なにはともあれ、フランクリンさんの偉業です。

 

彼の発明以降、「密閉された鉄の箱の中で効率的に薪を燃焼させ、熱せられた鉄から放射する輻射熱で暖まる」という設計思想が、現在の薪ストーブにおいても中核的な概念として生き続けています。


■まとめ

歴史を紐解くと薪ストーブがまら少し面白く見えてくる。


「炎をしっかり閉じ込める事によって効率的に燃焼させる」

これが薪ストーブの本質の一つかと思います。


言い換えると、その本質をしっかりと体現させるべき要素が、

「ストーブ本体の機密性の高さ」

これがストーブの性能を司る非常に重要な点であるということも御理解頂けたかと思います。

 

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ちなみに、現在流通している主要メーカーの薪ストーブであればほぼほぼ問題ないレベルの機密性、製造品質が保たれているものと思いますので特に心配は要らないかと。(ホンマ製のようないわゆる中国製のものはガヤさんあまり見たことないので何とも言えませんが…)

 

 

 

(なんか結局、娯楽性の低い記事に…。まぁこれもメリハリでお許しください。クリスマスにはアレを作りますのでこうご期待。)