(あー年の瀬にまた誤解を生みそうなタイトル付けてしまった…苦笑)
ということで前回あたかも今年ラスト更新のような雰囲気を漂わせてしまいましたが、
実際は今回がラスト更新となります。紛らわしくてすいません。
いやはや今年は今年で実にいろいろありまして。
まぁ大きなところでは新築して引っ越したとかそんなところなんですけど…
でもね、やめましょう。振り返るのは。
もう40年近く年末を経験して思ったのは、年末に必要なのは回顧ではなく
ただ、ぼんやりと一年の疲れや煩悩を落とし、クールダウンする時間。
これです。
ということで、今回はシンプルに湯豆腐で締めたいと思います。
■薪ストーブで湯豆腐 その本質
使用する熱源は天板一択。
さて、ここで本年最後の講釈を垂れますが、湯豆腐の本質。
「湯豆腐は茹でちゃいけません。」
そもそもなんで「茹で豆腐」じゃなくて「湯豆腐」って名前なのか考えてみれば一目瞭然なのですけれど、要は「お風呂」なのです。
お豆腐をね、気持ちの良いお風呂に入れてあげて 体が少しほぐれたところ
それをヒョイっと頂くわけです。
仮にグツグツ煮込んでしまったら、豆腐の旨味や水分が外に出てしまいますし、豆腐に「す」でも入ろうもんなら食感は台無しです。
ガヤさんアイドル属性ないのですが、あえてアイドルで例えましょう。
鍋がグループアイドルだとするでしょ。仮にね。
そしたらもうグループには既に何人も主役級がいるわけですよ。鮭とか鱈とかつみれとか鶏肉とか白菜とかきりたんぽとかね。
そのなかで時に味噌味、時にキムチ味、時にとんこつゴマ味とかもう派手派手な衣装を着せられてがんばってるわけです。
そして大体どの鍋でも駆り出され、
出番は多いくせに一番地味な立ち位置に甘んずる存在がお豆腐ちゃんですよ。
言わば、華のある美少女達の隅っこでスポットライトは浴びないけど一生懸命がんばる地味で一途な女の子(しかもメガネ)がお豆腐ちゃんですよ。
どう?
なんかそれだけで応援したくなりません?
で、その地味なメガネっこ子がグループを離れ、なんとピンで日の目を見る晴れ舞台ですよ。
それが湯豆腐ですよ!!!
ということでね。
彼女の一番得意な、輝けるステージを用意してあげなくちゃなりません。
それが前述の「茹でないこと」これです。
そこで薪ストーブですよ。
今まで何回も書いていますが、ガヤさんの薪ストーブ「ドブレ640CB」は天板が二層構造になっているので、正直天板温度はそこまで上がりません。(ストーブの機種によっては天板がシングル構造のため非常に高熱になり餃子焼いたり麺を茹でたり揚げ物ができたります)
一方で、重量級の鋳鉄製のため本体の保温力はすさまじい。
で、そこを逆手に取って上手く活用してやろうとオイル煮なんか記事にして紹介したわけです。
今回はある意味、その「高温にならない天板の特性を活かす」の極め付けです。
- グツグツ茹だらない温度である
- 保温性がある
どうです。湯豆腐にぴったりじゃないですか。
■作ります
いやはや、いくらなんでも湯豆腐でこの前置きは長すぎでした。すいません。
そんなわけで、準備するもの
- 豆腐 一丁
- 昆布 ちょっと
今回は、日高昆布がありましたのでそれをハサミで5センチ大くらいにカットして半日水に浸けておきました。(こういう時の昆布は良い物を使っとくと幸せになれますよ)
お豆腐は木綿か絹ごしか論争があろうかと思いますが、ガヤさんは専ら木綿専門です。
この、垢抜けない食感がいい。
箸でつまんでも身が崩れにくいところもすてき。
昆布を漬けた水に豆腐を入れて、ちょっとだけ長ネギなんかも入れちゃいましょう。
それを「水から」温めていく。
こんな感じで天板であったまってもらいます。
鍋は土鍋、と行きたいところですが天板の温度→熱の伝導性を考えた時にさすがにちょっと分が悪すぎるのでステンレス鍋を使いました。
そして傍らには常時やかんでお湯を沸かしておりますので、お葬式の香典返しでもらった日本酒(300ml瓶)を直接入れて燗をつける。
(薪ストーブ天板で熱燗、はまた別の機会に記事にしたいと思います。)
蓋を開けてみると良い感じの湯気。グツグツのグも無い湯加減。
ここまで来たら後はお好みのタイミングでいただきます。
熱燗と湯豆腐、最高のマッチングです。
派手さはないですが、最高のひと時。
もうね、これ以上なく湯豆腐です。
それ以上でもそれ以下でもない。
でも真っ当な味。ほっとする充実感。
(ガヤさんに画力があったならここで最高のアイドル笑顔画像でも貼っておくところだよ、無いから貼らないけど!必要な方は脳内補完でよろしく。)
■まとめ
新年をしめやかに迎えるために、ご馳走なんていりません。
あたたかい、滋味深いもので一年がんばった身体を労わりたいものです
そして薪ストーブ調理については、「弱い火力を活かし、楽しむ」
これのバリエーションってやってみると意外に広いです。
その最たるもののが「湯豆腐」。
みなさんもこの冬は是非、
地味だけど健気に頑張る美少女の晴れのステージを演出する気持ちで(笑)
「ぐつぐつ茹でない湯豆腐」楽しんでみてください。
それでは良いお年を!!!
(いや、本当にアイドル属性無いんですけど、年の瀬にこんな俗っぽい表現で訴求しようとするなんてガヤさんも丸くなったな…。笑 そんなこんなで2017年も残りわずか。新年も願わくばマイペースに、気負わずに、がんばっていきたいと思いまーす。よろしくお願いします。チャオ。)
追記:
2017年はてなブログにおいて沢山の方と出会うことができ、交流させて頂いた事とても嬉しく感謝しています。いつもスターやはてブを付けてくださる方、気にかけてコメントくださる方、ありがとうございます。新年もお互いに励ましあい、交流できることを楽しみにしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。