少し前のことになるのですが、
8マンさん(id:gemini-yahata)に「ソロストーブ」というアウトドアグッズの存在を教えて頂きました。
いや、薪ストーブブログをやってはいますが、アウトドア用のストーブは一切話題にして来ませんでしたので、
正直「こういうものもあるのか~」と感心しました。
画像出典:ソロストーブジャパンオフィシャルサイト
先日、実物を見る機会があったのですが確かに魅力的な製品でした。
後述しますが、きれいな「二次燃焼」も拝めるとあって薪ストーブユーザーとの親和性も高いでしょうねぇ。
■ソロストーブとは?
なんにも知らない方のために…。
公式サイトから引用させて頂きましょう。
引用:
★アメリカ テキサス発★
アウトドアの愛好家であったジェフは、限られた装備の中で環境に優しく、効率の良い、軽くて丈夫なストーブが無いものかと色々探しましたが、思う様なストーブが見つからず、結局自分で作ってみることにしました。
実はこれがソロストーブの始まりです。ベテランのバックパッカーから初めてキャンプする少年まで誰でも簡単に使え、燃焼効率の高い独自の構造がアメリカでも高い評価を得ています。
きっと多くの人々がソロストーブの力強い炎に魅了されることでしょう。
画像出典:ソロストーブジャパンオフィシャルサイト
うーん、よく分からないですね。
まぁ、要は
「屋外で小枝や松ぼっくりなどの薪を燃やすためのステンレス製の筒」
と理解してください。
それでストーブの名の如く、暖を取ったり、料理に活用したりするわけですね。
この前提を理解して頂いた上でようやく前述の公式説明文が活きてくるわけですが、
誰でも簡単に使え、燃焼効率の高い独自の構造
これがおそらく一番の特徴というか、ソロストーブのソロストーブたる所でしょう。
■ソロストーブの特徴~二次燃焼とは
*小型ながら二次燃焼システムを搭載している
おそらく最大の特徴はコレです。
画像出典:ソロストーブジャパンオフィシャルサイト
薪ストーブの世界では当たり前のように使う「二次燃焼」という言葉。
当ブログでも散々出てきた単語です。
今更ですが「二次燃焼」を超簡単に説明しましょう。
『煙は未燃焼ガス』
木を燃やすと炎と共に煙が出ます。
実は、その「煙」は言い換えれば「燃料」。
本来であれば炎となって燃えるべきガスが、燃やされないまま放出されていることになります。(つまり不完全燃焼)
あーもったいない。
『煙に空気を当ててもう一度燃やす=二次燃焼』
なので「その煙を残さず燃やし尽くしましょう」ということで2段階に渡って空気を当てて燃やすのが、「二次燃焼」。
「煙を燃やす。それによって排気はきれいに、炎も強くパワフルに。(ついでに言うと、二次燃焼の独特な炎のゆらめきに魅力を感じる方も多い。)」
それが二次燃焼システムです。
薪ストーブの世界では「クリーンバーン」という呼称が一般的ですが、まぁ同じことです。
ソロストーブは、小型・簡素な構造でありながら
基本的に上記の考え方を完全に取り入れた構造になっています。
具体的には、本体が二層構造になっており
- 直下から入る空気で一次燃焼を起こす。
- 二層構造のなかでプレヒート(余熱)された二次空気が上部から放出され、二次燃焼を起こす。
基本的にはこういう仕組みになっています。炉内の保温性・断熱性を高め、さらに二次燃焼空気のプレヒートが行えるようにステンレスの二層構造にするというのは理にかなっています。
さらに円柱形で、炎を取り囲むようにエアーの放出が為されているのも良く考えられていると思いますね。
*完全燃焼に近い燃え方をすることで多くのメリットがある
ということで小型ながら二次燃焼を追及し、完全燃焼に近づけています。
完全燃焼するとメリットはたくさん。
- ① 当たり前ですが煙が少なくなる
- ② 出る灰も少ない
- ③ 燃焼効率が上がるので、少しの薪で大きく強い炎が出る
- ④ ハイカロリーな炎で暖房性能アップ&お湯を沸かしたりも早い
もうメリットしかないですね。
*シンプルな構造で軽量
最も基本的な「ソロストーブ ライト」でこのサイズ。
- 高さ:約10cm(収納時)、約14.5cm(使用時)
- 直径(幅):約10.8cm
- 重 量 約255g
アウトドア用品は常に「小型化・軽量化」の宿命を負いますが、ソロストーブもかなりコンパクトで持ち運びに便利です。
*耐久性が高い
公式サイトによると、溶接加工をせず、つなぎ目のないワンピース工法を採用したことによって高強度、高耐久性を確保したとのことです。
画像出典:ソロストーブジャパンオフィシャルサイト
先日、実物を触ってきたのですが確かになかなかの工作精度でした。
剛性も高く、確かにちょっとした荷重では歪まないでしょうね。
■ちょっとイイ感じの趣きがあるんじゃないの?
性能もさることながら、自分が思うに
「なんだか趣きがあっていいじゃん」ってことが大きいですね。
画像出典:ソロストーブジャパンオフィシャルサイト
もちろんシングルバーナーとかでやるのも良いですが、、、、
ちょっと一手間。
その辺で小枝とか集めてですね、これでお湯を沸かしてコーヒーとか煎れたら、
最高じゃないですか?
もちろん夕暮れ時に、仲間と二次燃焼の美しい炎を眺めるも良し。
画像出典:ソロストーブジャパンオフィシャルサイト
普通のキャンプでやるような焚き火とは違って
「煙が少ない」
ですから、煙に燻されることも(普通の裸火の焚き火よりは)少ないでしょうね。
■気になるお値段
そもそもアウトドアグッズ、特にしっかりしたブランドの物は高価なことも多いですし、
人によって感じ方は様々だと思うので一概には言えないのですが…
サイズ別に
- ソロストーブミニ 8640円
- ソロストーブ タイタン 10800円
- ソロストーブ キャンプファイヤー 12960円
- ソロストーブ ボンファイヤー 42660円
これだけシンプルな構造で、素材はステンレスなのですが
結構いいお値段します。
さらにソロストーブ専用のコッヘル(小型の鍋)があるのですが、
- ソロストーブ ポット900 4860円
- ソロストーブ ポット1800 6480円
ステンレス製ですが、これもなかなか良いお値段です。
専用の鍋を使うメリットとしては
- コッヘルの中にソロストーブがすっぽり収納できるため持ち運びに便利(アウトドア用語でスタッキングと言います)
ここに尽きますね。
■もっと安いやつはないのかい!?
まぁ品質管理的にも純正品がいいに決まってますし、創造的アイディアを具現化した先行者に敬意を払うという意味でもそれに越したことはないと思います。
なにより、カッコいいですしね。
ただ、自分にどこまでマッチする商品か分からないのに、いきなりそこまでは出せない。
「もうちょっと安く体験したい」というのもライトユーザー層の素直な意見でありまして…
ということで、こういう製品には模倣品が付き物。
検索するとざくざく出てきます。
こういうのとか。
こういうのとかですね。探せばもうちょっとあります。
一見して、機能は似たような感じですね。
値段は物凄い安いです。
■ということで
申し訳ないですが、最初は模倣品から始めさせて頂きます。
今回、上記リンクの「IREGRO ウッドストーブ 」という商品を購入しましたので
次回のレビューを行いたいと思います。
(ということで今回の記事は完全に「前振り」でした。画像も引っ張りすぎで怒られるかしら…平身低頭で次回へ!チャオ)