前回の煙突掃除に続き、本体メンテナンスを行いました!
■ドブレ640をバラして清掃
先ずは天板を外し、更にその内側にあるインナートッププレートを外します。
これがまさにドブレの特徴なのですが、
「これらのパーツがボルトやセメントで接合されていない(載っているだけ)」
これがドブレの誇る高い製造品質。ガスケットのみで機密性が確保されています。
炉内を覆っている断熱材(バーミキュライト)をハケで掃除をしながら外していきます。
このバーミキュライトも溝にはまっているだけです。
バッフル板も外します。
バッフル板の上にもけっこうな灰が積もっていました。
すかさず掃除機で吸います。
※ ちなみに「灰」を普通の掃除機で吸ったらすぐに壊れますのでご注意。
今回はアート工房さんの持ってきてくれた吸塵機を使っていますが、安いものも出ているのでいずれはうちも買うことになるのだろうか…
ということで上から炉内が丸見えになりました。
続いて、炉床のアッシュベッドを外します。
これも持ち上げるだけ。
ドブレ640のアッシュベッドは「ワッフルの型」みたいな形状をしていて、
そこに適量の灰が自動的に溜まるようになっています。
灰の保温効果は非常に高く、熾き火を残す為、炉内を保温する為にこのような工夫がなされているのですね。
枠の中に灰がびっしり詰まっていたので屋外でしっかり掃除しました。
ということであっという間にドブレ640の全バラシです。
(厳密には扉とか更に外せますが。)
ドライバー類の工具は一切使わず、ここまでバラセる薪ストーブはそうありませんよ。
しかも慣れれば時間もほとんど掛からないほど簡単。
きれいになったパーツを逆順に組み立てていきます。
炉内もしっかりきれいになりました
最後、錆が出ている部分など気になる所にCRC556を噴いておきました。
完成。
今年の冬もよろしく頼みますよ!
ウッドデッキでちょっと休憩。
うろこ雲を眺めながらのコロナビールが美味い。
■本体メンテナンスから反省点を探る
ということで本体の様子から何か反省点につながるような材料がないか観察します。
① サビについて
さほど本体の傷みはないようでしたが、直接炎に当たる部分を中心に赤サビが見受けられました。
例えばここ。バッフル板。
そしてここ。内部の口元付近。
まぁこの辺りは、燃焼中もっとも熱くなるパーツなのでこれくらいのサビは仕方ないのかもしれません。しれません?
少なくとも致命的な「熱酸化」という感じではないので、とりあえずオフシーズン中はCRC556を噴いて保護しておくことにしましょう。
↑これも評判いいみたいです
② ガスケットのヘタリが一部あり
これは1月にかわはらさんに指摘頂いた所でもあるのだが、ガスケットロープ(扉を閉めた際に機密性を高めるガラス繊維製のロープ)が一部つぶれており、機密性が低下しているようだった。
これはまたシーズン前になんとかしたいところです。
③ その他気になるところはなし。
本体が変形していたり、壊れているところもなく特に問題なさそうでした。
■煙突掃除&メンテナンスを終えて~今季の反省点まとめ
前回の煙突掃除編と合わせ、自分なりに考えたところ以下の反省点が浮かび上がりました。
『過剰に高温で焚いてしまった疑惑』
→ 焚き付け時だけでなく本燃焼中にも建築端材(つまり針葉樹)の小割を入れてしまうことがあった
→ 空気調節を積極的に行わず全開で焚いてしまう事が多かった
煙突内部の煤の色、そして量。
炉内のサビの様子。
さらに使った薪や今シーズンの焚き方を振り返ってみる。
これらを総合し、この結論に達しました。(素人考えですが。)
つきましては、『来シーズンの目標』。
「タイミングにあわせた樹種の使用を心がける」「適切な空気調整を行う」
ことで適切な燃焼温度で焚く。
これにより来シーズンの煙突掃除では煤の色を黒→グレーに、量も半減させたいと思います。炉内も長持ちしてほしいですからね。
(まぁ、これでも飲んでジメジメをふっ飛ばしましょう。次回もよろしくお願いします。チャオ)