薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

スノーピーク ヴォールトのグランドシートを自作する

さて、前回はスノーピーク ヴォールトというテントを購入した話でした。

 

www.makifuyu.com

 
今回はそのグランドシートを自作した話を書こうと思います。


■グランドシートとは

テントを所有してらっしゃる方にとっては今更な知識ですが、「グランドシート」とは何でしょうか。

 

要はテントの下に敷く汚れてもいいシート。

 

多分これで合っていると思います。

 

テントを建てると当然底の部分は汚れます。そうなると片付けるときにちょっと大変。

 

更に設営場所に水たまりでもあれば床から水分が滲んできたり、尖った石や木の根っこでもあろうもんなら華奢なテントの底は穴が開いちゃうわけです。

 

そんな苦難からテントの底面を守ってやろう!そんなナイスガイがグランドシートなのです。各社から専用品も販売されていますが、ブルーシート等で代用する方も多くいらっしゃいます。

 

スノーピーク純正マットは高い

もちろん、スノーピークからも純正のグランドシートが発売されています。

グランドシートとテント内に敷くインナーマットのセット商品ですね。(別々には販売していません。)

 


この純正品を使うメリットは、当然ながら

  • 製品の寸法に合わせて作られているのでジャストフィット
  • 品質もある程度はしっかりした物であろう
  • (正直周りからは見えない部分ではあるが)ブランドで統一できる

この辺りにあると思います。

 

ただ、ちょっとお高いですよ。

 

このシート2枚に1万6千円強します。

 

ほぼ、テントの定価の半額じゃないっすか…

 

これを妥当と見るかどうか。。。。笑


■そうだ、グランドシートを作ろう

正直、ある程度の厚さがあってタフな素材であること、水さえ通さなければ何でもいいんだと思います。

実際、上記のようにブルーシートとかで代用する方も多くいるくらいです。

 

なので作ることにしました。

 

その方が断然安いので。


① 素材

今回はブルーシートを加工して作りたいと思います。

ブルーシートという物は生地の厚さ(正確には面積辺りの重量)によって♯1000番台とか2000番台とか種類があるんですね。

ネットで調べたところ、グランドシートには3000番台の生地であれば必要十分であろうということが分かりまして…

 

「ユタカシート ♯3000」を購入しました。

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余裕をもって大きめなサイズを購入しましたがそれでも1000円程度です。安い。

 

② 目標の寸法へ加工

スノーピーク ヴォールトの純正グランドシートの寸法は、

「220cm×280cm」です。

 

実際のところグランドシートのサイズってのはインナーテントのサイズより少し小さければそんなに厳密でなくてもいいのですけど、折角ですし今回は純正と全く同じ寸法に仕上げていきますよ。

娘が寝付いた後のリビングで作業してますので少々薄暗いですが、広げられる範囲で広げます。

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寸法を計りながらラインを引いていきます。

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今回は10センチの折り返しを作るので寸法プラス10センチの位置で裁断のラインをとっていきます。

 

で、ハサミでじょきじょきカット。

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ここまではとっても簡単です。

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③切った末端を接着処理

続いて裁断した末端部分を織り込んで、接着します。

でないと、カットした所からほつれて来る恐れがありますからね。
(勿論、元が安いのである程度使ったら買い換えるつもりで未処理で使うのもアリだとは思います)

 

本来ブルーシートの末端処理って熱圧着、もしくは縫合だと思うのですが、ちょっと自分には無理なのでこういう接着剤を使用します。

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これなかなか優秀でしたよ。

普通、ブルーシートの素材であるポリエチレンって接着剤じゃくっつかないんです。

でもこの接着剤ならポリエチレンでも何でもくっつけちゃうと。

ネットで検索するとポリエチレンもOKな両面テープを使う方もいらっしゃるようですね。まぁくっつけばOKです。

 

10センチほど織り込んで接着。

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角はより丁寧に圧をかけて接着。

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カットした面は大体終わりました。

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④ ハトメ加工

正直ここまでする必要はあまり無いのですが、折角なのでハトメ処理もしましょう。

ハトメってのはブルーシートに付いているこういう穴および金具のことです。

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これが有ると、穴にペグを打って固定することで強風下や斜面などシートがずれ易い時でも安心して使用できます。

(使用後に家で乾かす際もこの穴にロープを結わえて干しておけば風で飛んでいくのが防げます。シート自体の厚み、重さがあるのでヤワな洗濯バサミだと吹っ飛んでしまったり、壊れてしまうこともありますので。)

 

ハトメ処理にはこういった道具を使います。

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まぁホームセンターならどこでも売ってると思います。

 

100均でも売っていますが、あまり良い評判は聞きませんので普通に買った方がいいと思いますね。

そんなに高いものではありませんし、これがあると色々な物に穴を開けて金具が付けれますので。バッグに穴を開けたり、ジーンズをカスタマイズしたり、皮細工したり色々遊べます。笑

 

使い方はいたって簡単です。

 

付属の器具を使って下穴を開ける。

ゴム板を敷いて、器具を当ててハンマーで打ちます。

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ほら、厚目のブルーシートでもきれいに穴が開きました

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金具を付ける。

あとはハトメ金具で挟み込んで、この道具でギュッと締めます。

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できました。

ちょっとだけコツが要りますが、2,3回失敗すれば問題なく出来るようになると思います。

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 こんな感じで。

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⑤ 完成

ということでグランドシートが完成しました!

 

この黒い面が上(テント側)です。

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このシルバーの面が耐水性の高い面ですので下側(地面側)になります。

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どうでしょう。

我ながらなかなか良い出来じゃないですか??

 

ハトメのサイズも元のシートと同じなので、一見して素人が裁断加工したようには見えまない、ような気がします。


■まとめ

他のブランドはさておき、スノピはアウトドア界随一のハイブランドでもありますので、正直純正マットも(厚さなど内容の割に)高いなぁというのが素直な印象です。

 

で、個人的にはグランドシートは、「タフさ」「防水性」がしっかりしていれば何でも良いわけで、現実的には厚出のブルーシートでも十分かと思います。

 

安いですし。

 

 

ということで今回はヴォールトのグランドシートをブルーシートで自作してみました。

今後、ヴォールトのグランドシートを検討される方の参考になれば幸いです♪

(使用感のレビューなども次回以降掲載していければと思います。)

 

 

次回「ヴォールトのインナーマットを検討す」に続く!!