ということでアウトドアクッキングの脇を固めるべく、
「メスティン」と「エスビット」を買ったお話(後編)です。
前回メスティンのバリ取りとシーズニングも行いました。
これでもういつでも行けます。
■さぁ、メスティンを試してみよう
ある日の午前11時。娘は保育園に、妻は仕事に行っています。
時は来たれり。
本日はメスティンを試してやろうと思っています。
前回のテントの時もそうでしたが…
わたくしという人間をご存知の方ならご理解頂けると思いますが…
物事を為すのに必要なのは良い道具です。道具も大切ですが、、、
雰囲気が大事なのです。
折角ですから、景色の良い場所で事に臨みたい。
そう、大人には相応の舞台装置が必要なのです。
で、来たのはなんてことはない
近所の河川敷ですが。(爆発)
まぁ、自分もそれなりに忙しい身でありますのでこういうこともあります。
近所ですが、広いし誰もいないし、川の流れは聞こえるし。
生憎とこの日は薄曇ですが、本来であれば写真後方に富士山も小さく見えるはずです。
住めば都、要は気持ちの問題であります。
無駄な前置きが過ぎましたが、なにはともあれ
本日はここでメスティンのデビューを兼ねてのカレーランチと洒落込みますよ。
■メスティンで自動炊飯に挑戦
正直言いまして、炊こうと思えばコッヘルでも飯ごうでも卒なく炊けます。
問題は「楽に炊けるか」。
実際に炊いてみてその実用性を目の当たりにしたい、というわけです。
①炊飯開始、まずは吸水
時間はもう11時半。お腹はすっかりカレーライスになっております。
早速取り掛かりましょう。
メスティンに無洗米1合と水を入れ放置します。
少なくとも30分は吸水させたい。
固めの炊き上がりが好きな方もいらっしゃるとは思いますが、飯盒炊爨で失敗しないためにはこの吸水をしっかりさせることだと思っています。
②エスビットを準備
吸水させる間に他の準備を進めます。
エスビットという固形燃料のコンロと燃料です。ドイツ製。
準備という程のことはありませんが組み立てて、燃料をセットしておきます。
エスビットミリタリーとノーマルでサイズ及び燃焼時間が異なるようですが今回はミリタリー。
1個(14g)での燃焼時間が12分とのことなので、1合の炊飯にはおそらく燃料2つ使用が丁度良いと思いましたが、なんせ初めてのこと。
一度に2つ入れてよいか分からず先ずは1つだけ置いてみました。
こういう固形燃料であれば1個(30g)あたりの燃焼時間も長いので1個で済むと思います。
③点火
米の吸水が終わりましたので、速やかに点火します。
エスビットの引火点は400度。
このため保存時にも自然発火しにくく安心ということですが、一方では着火しにくいということでもあります。
今回はマッチでやってみましたが、下手糞を露呈し3本も使ってしまいました。
チャッカマンみたいなものがあればその方が良いと思います。
着火すれば後は安定した燃焼。
少し風が吹きましたが消えることなく豊かな炎を上げています。
さすが熱伝導に優れるアルミ。あっという間にメスティン本体は触れない熱さに。
そして縁からも湯気が漏れてきました。
と思ったら間もなく燃料が燃え尽きましたのでここで2つ目の燃料を追加。
フレッシュな燃料で蒸気も一気にパワーアップします。
飯盒炊爨をされる方ならご存知のとおり、炊飯時の「蒸気圧」というのは相当のもので「蓋が吹っ飛ぶ」ことも珍しくありません。
別にその辺の石でも載せておけばいいのですが、今回はその余熱も活用すべく水を入れたコッヘルにレトルトカレーを入れ載せます。
コッヘルはスノーピークのトレック900(アルミ製)。
アルミとアルミのフラットな接着面によって、上の水も面白いほど温かくなりました。
さすがに沸騰までは行きませんの余熱という感じですが、ガスの節約にはなります。
で、そうこうしている内に、メスティンの内部からはパチパチという炊飯独特のサウンドが。
そして丁度よいタイミングで燃料が燃え尽きました。
④蒸らし
燃料が燃え尽きたらすぐにコンロから降ろし、タオルに包んで裏返して20分ほど放置します。
アルミは熱伝導に優れますので少ない熱でも効率的に温まりますが、それは言い換えると「すぐに冷める」ことでもあります。
なのでタオルなどで包んで保温してあげるというわけですね。
ちなみに…エスビット燃焼後のメスティン。
煤で真っ黒。笑
コンロも。
真っ黒。笑
まぁそういう物ということで。
燃料はやはり国産の固形燃料の方がいいかも。
⑤完成
蒸らしが終わったら完成です。
蓋は取っ手がありませんし、熱いので火傷に注意。
パカッ!
おぉ、本当に炊けてる。
焦げも無いし、全く問題ないです。
やるじゃんメスティン!
やるじゃんエスビット!
(でもエスビット、君はちょっと臭うし煤も出るから今後のお付き合いは考えさせてもらうよ)
■カレーランチです
きれいな米の炊き上がりに心奪われましたが、
今日はカレーを食べに来たのです。
(あれ??????)
ということで温めが不完全なカレーをシングルバーナーで温め。
やっぱりSOTOのウインドマスターは凄いパワーです。
これくらいなら風防なくても全然問題なし。
メスティンのご飯に直接かけます。
さぁ、これが!
メスティンカレーだ!!
う、うまい!!!
いやはや、お外で食べるのも相まって格別の美味さです。
あっという間に完食。
仕上げはバーナーでお湯を沸かし、食後のコーヒーといきましょう。
パーコレーターもあるのですが、今回はちょっと手間を抑えてこういう奴で。
は~、チルってるわ~~~~
カレーの後はコーヒーと決めております。
■まとめ
ということで、今回は「メスティン」「エスビット」を使っての炊飯を試してみました。
結果としては、かなり簡単にご飯が炊けるので
「使えるな、コイツ」という感じ。
実際、米と水入れて、固形燃料に着火した後はほぼ放置ですもん。
それでいて全く問題ない炊き上がり。
これは今後のアウトドアご飯をかなり便利に、かつ幅を広げてくれるアイテムだと思いました。
そしてこれだけ簡単だと災害時の備えとしてもアリでしょうね。
これと固形燃料、米と水さえあればいざと言うときも温かいご飯が食べられる。
皆さまのお宅にもお一ついかがですか。 笑