薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

ドブレ640CBの天板でご飯は炊けるのか?(薪ストーブでメスティン活用例)

先日、メスティンとエスビット(固形燃料)で超簡単に炊飯し、

遅ればせながらその使い勝手の良さに感動したわたくし。

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同時にこれだけ少ない燃料でもしっかり熱を全体に伝え、炊飯が出来る「アルミの熱伝導の良さ」も再確認しました。


で、その時にふと思いついたこと。

「メスティンって薪ストーブクッキングにも使えるんじゃ…?」

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しかも天板の熱を利用した料理に…

今回のテーマはこれで行ってみようと思います。


■アルミは熱伝導が良い

本題に入る前に今一度のおさらいということで。

鍋で使われるステンレス、アルミ、陶磁器、鉄、銅…など全て素材の「熱伝導率」が違います。

 

熱伝導率とは?

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ということでダントツに熱伝導性が良いのは銅なのですけれど、実際のところ銅の原料価が昔と比べ高騰しており、ちょっと手軽に使える値段ではなくなってきています。

残念ですけれど。あとちょっと取り扱いにコツが必要だったりします。


で、一方、銅には及ばないまでも高い熱伝導率を誇り、何より安定的かつ安価に供給されるアルミは「コスパの良い」非常に優秀な素材です。

ということで今回使用するメスティンはアルミ製です。


さらにメスティンは底面がフラットで熱源との接地面積が広く、一度に入る容量も手頃であることから「少ない熱を上手く利用する」ことにも長けている印象です。


■ドブレ640CBの天板は温度が上がりにくい

で、ついでにこれも書いておかないといけない。

今まで何回も書いて来ていますので今更かと思われるかと思いますが…。

  • 薪ストーブには天板がシングル構造の機種と二層構造の機種がある。
  • シングル構造の物は天板温度400度程になりお湯もボコボコ沸くが、二層構造の物はせいぜい200~250度程度で時間を掛ければ何とかお湯が沸く程度。

薪ストーブには機種によってこのような事情があるわけです。

 

特に近年の薪ストーブは炉内の全方位をバーミキュライトで断熱・保温し、高い気密性の中で燃焼効率・熱効率を追求する機種が増えているため、このような二層構造の製品が増えている印象です。


で、うちにドブレ640CBもまさに天板が二層構造で温度が上がりにくいタイプ。


この宿命に対して知恵と工夫で抗うのが当ブログであります。笑

 

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まぁ、半分本当で半分冗談ですが。興味ある方はご参照くださいませ。


■ドブレ640CBの天板でご飯を炊いてみよう

ということでこの天板温度が若干心もとないドブレ640CB。

ようやく本題に入ります。


「メスティンなら天板で米が炊けるかもしれない」

という希望的観測を検証してみましょう。

 

何は無くとも焚かなければ始まりません。

当日は正直焚かなくても我慢できる気温ではあったのですが、、、

焚きます。笑

 

点火!!

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まぁ着火から一気に炎を立ち上げる点については非常に優秀なドブレ640ですので
速やかに、かつ何の問題なくこの炎です。

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燃やせ燃やせ~~~

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はぁ。

イイ…。

 

思わず見とれてしまいますが。笑


ちなみに予めメスティンには米と水を入れ吸水させておきます。

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ご飯を失敗なく炊くのに必要なのはきちんと吸水時間を確保すること、と信じていますので今回も60分ほど吸水しました。

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そんなこんなで天板温度も上がってきました。

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天板にメスティンを載せます。

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今回のポイントは2点。

  1. 天板の中でも煙突の口元付近が最も高温になるのでそこに置くこと。
  2. 炊飯中に吹き零れるのでアルミ箔を敷いておくこと。(天板に米の焦げ汚れが付くと後々面倒ですので)

ここからしばらくは「ガンガン」焚きます。

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10分程経過した時点でメスティン内から「グツグツ」と沸騰する音が聞こえてきました。

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(ついでに余ったスペースでトースト焼いちゃったりなんかして)

 

そこから大体10分程度、加熱を続け様子を見ます。

(音がグツグツからパチパチに、さらにその音の頻度が変化していくのを確認)

 

音の頃合いを見て、裏返し「蒸らし」ます。

これは熱源から離してタオル等に包んでおけば良いのですが、今回は敢えて蒸らしも天板の上で行ってみました。(理由はありません。なんとなくです。)右前方であれば比較的天板温度も低いためそちらに置いてみました。

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と言いつつ、やはりかなりの熱ですので程々に天板から下ろしました。

結局合わせて20分ほどの蒸らし時間です。

(吸水60分、沸騰まで10分、その後の過熱10分、蒸らし20分という感じ。)


ということで蓋を開けてみましょう!

(熱いのでミトン必須です。)

 

おぉ!!炊けてる!

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ちょっと裏返したときにご飯が下がってきてしまい見栄え悪いですけど。

 

しゃもじで起こしてみると、ほらイイ感じ。

芯も残らずふっくら炊けています。

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特に焦げ付く感じもありませんでしたが、少し香ばしい程度には色が付いていました。

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折角ですのでそのまま朝ごはんに。

冷蔵庫に釜揚げシラスがありましたので、少し醤油を垂らして頂きます。

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うん。旨い。

炊けてます。

米、焚けてます。


Mission Complete!!

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空高く、馬肥ゆる秋。

私も肥ゆる秋。であります。


■結論

全国のドブレ640CBユーザー!

ならびに天板が二層構造で温度が上がりにくい=天板で料理ができないと諦めているその他の機種ユーザー諸氏に告ぐ!

 

確かに天板がシングル構造の機種に比べたら温度上がりにくいけれども。。。。

そこは道具と工夫でなんとかなる!!!!


ということで、天板200度~250度あれば炊飯可能!!

※ ただし、メスティンのように熱伝導性の高い鍋を使用すること。
※ 一度に大量の炊飯はちょっと厳しいかもしれないので1合~2合くらいじゃないっすか?

(という感じで今後も思いつき次第でいろいろやっていく所存也。今後もよろしくお付き合いの程を!チャオ!)