うちの娘は大のアンパンマン好きなのですが、
「クレープマン」というキャラが出てきます。ご存知でしょうか。
こういうキャラです。(CVはかの人気声優であらせられる宮野真守さんです。)
で、もちろんクレープなんて食べたことのない娘(2歳半)ですので、
「クレープって何?」になるわけですよ。
百聞は一見にしかず。
よーし、パパが作ってやろうじゃないの。
(薪ストーブブログのネタのために)というお話です。
■薪ストーブ天板の温度~クレープは焼けるのか
もう当ブログでは何度も書いていことですが、薪ストーブは機種によって燃焼中の天板温度が違います。理由は、本体内部が二層構造かシングル構造かという点やバッフル形状等によるのですが、今回は割愛。
ざっくり「400度を軽く越える機種」もあれば「なんとか200度程度の機種」もあります。
うちのドブレ640CBJは天板が二層構造になっており空気層を挟みますので、炉内の保温性が高く燃焼効率の向上には有利ですが、天板温度は巡航温度に上げてなんとか200~250度といったところです。
(勿論、温度が上がる針葉樹等をガンガン焚けばそれ以上の天板温度に上げることも可能ですが、設計を超えた過燃焼は鋳物の本体を痛めますし、恐怖を感じるような熱放射になり安全上の問題があるので普通はそこまで焚きません。)
そう聞くと、
「温度が高いほうが料理には向いてるね!」
「ドブレ640は天板温度が低くて料理には向かないね!」
なんて思われてしまいがちですが、、
そこはそれ。
その燃焼特性にはその特性なりの、
その温度帯にはその温度帯なりのやり方や、得意な事があるはずです。
「温度が上がりにくくても出来ることはたくさんあるはず」
当ブログにおける薪ストーブ料理の一つの方向性がこれ。笑
今までもいろいろやってきました。直近ではこれ。
まぁ沢山あるので興味ある方は「クッキング」カテゴリの過去記事をご参照ください。
とにかく二層構造の天板を有する薪ストーブでのポイントは、
- 200度近辺で安定していることを逆手に取る
- 鋳物の保温性でじっくりコトコト
- 熱伝導率を考慮して鍋や道具をチョイスする
- それらを踏まえてマッチする料理を考える
で、今回のクレープです。
調べると焼き温度がまさに200度で開始とか書いてある。
各種レシピ系のサイトを見てもホットプレートで200度設定とか書いてありますし。
これはまさにバッチリなのでは!?
勝利の予感!!
■クレープを作るよ
では大して作ったことも食べたこともないクレープをド素人が作っていきますよ。
生地は以下を混ぜるだけです。
- 薄力粉 100g
- 牛乳 200ml
- 砂糖 大さじ1
- 卵 1個
- 好みで溶かし無塩バター、サラダ油などの油脂を少量
ダマにならないように混ぜたら生地の準備はOK
■天板でクレープを焼くよ
先ずはいつも通りストーブを焚くところからスタートです。。
焚きつけから巡航温度である200度近辺を目指しガンガン焚いていきます。
今回もスムーズに30分位で180~200度に。
使う鍋はフライパンにしようかとも思いましたが、
「熱伝導が良い」
「油をひかなくても良い」
「広い天板を活かして大きく広げられる」
ことから今回もアルミホイルの出番です。
こんな感じに天板に敷きます。
早速焼いていきます。お玉に軽く一杯すくって、底で丸く広げます。
生地が薄いこと、アルミホイルの熱伝導の良さであっという間に焼けてきます。
1分も掛からず焼けました。
うん、なかなかイイんじゃないかな???
フライパン用ホイルシートのメリットである「油を塗らなくてもいい」こと、
薪ストーブの熱源としての「保温力の高さ」から数枚焼いたところで温度が下がることもなく。
素晴らしい手返し、ものの数分で作った生地が全てクレープになりました。(8枚くらいかな。)
お楽しみのトッピングタイムです。
ちょうどキウイフルーツしか無かったのでそれと、後は生クリームです。
今はこういう冷凍のがあって楽でいいですね。解凍すればすぐに使えます。
のっけて巻く。
完成!!!
うん、初めてにしてはかなり良い感じなのではないでしょうか。
■悲しみのまとめ
ということで非常に良く出来た感じがします。
さーて、娘ちゃんの反応は????
一口だけ食べて
「もういい」と。泣
仕方なく、大人が全て食べました。
揺れる薪ストーブの炎を見ながらのクレープはとても美味しかったです。
女子供の食べ物だと思ってこの30数年間、ほとんど近付かなかったメニューですが、意外なほど美味しく感じました。
ということで、薪ストーブの天板でクレープはその特性ゆえ、相性抜群!
オススメの薪ストーブメニューです!
ぜひ皆さまもお試しあれ!(涙を拭いながら)