春の嵐もやって参りまして、当地も20度超えの暖かさを迎えております。
春です。
菜園の白菜も冬の間ぎゅっと閉じられていた葉を開き、菜の花が顔を出しています。
小松菜系の菜の花は既に満開なのですが、白菜は葉に守られている分開花が遅いんですよね。
■薪ストーブシーズン最終盤にぴったりな料理
正直言いまして、薪ストーブはもうほとんど焚いていません。笑
週末の朝とか夜にちょっと肌寒ければ焚くかな?くらいですね。
その場合でも追加薪は数回で終了です。
追加薪をしませんので炉内は次第に熾き火になり、やがて鎮火していきます。
こんな時期にぴったりなのが「炉内での弱火調理」。
つまり今回のメニュー「焼き魚」です。
というのも、シーズン真っ最中は常に炉内に薪があって焚きっぱなしですので常に高温です。
「高温でピザ」とかなら焼けますけど、「炉内で弱火調理」のタイミングって実はあまり多くないのです。
それこそずっと焚いていると、いい感じの弱火の熾き火になるタイミングって鎮火に向かう就寝直前とか夜中ですからちょっと「調理」には現実的ではない。
(晩酌中なら色々炙れて楽しいですけどね)
ということで真冬の夕食時に丁度良い熾き火に調整するのって結構大変なのです。
それが今の季節であれば上記の通り、フルパワーで焚く時間は短く、熾き火もそこまで溜まらないので比較的すぐに鎮火に向かいます。
「弱火調理に向くちょうどよい熾き火」のタイミングが作りやすいのです。
そんな時は「焼き魚」がいいですね。
「薪ストーブで焼き魚」七輪で焼くのに匹敵する美味しさですよ。
■この季節は「焼き魚」がぴったり
ということで一旦巡航温度まで上げて、その後自然鎮火に向かう炉内です。
棒でかき混ぜると炭化した熾き火がちらちらと赤く燃えています。
見た目には凄く弱い火に見えるのですが、実はそんなことはなく。
炉内の温度は十分で、薪ストーブの扉を開けるとムアッと熱気を感じます。
190キロの鋳鉄が蓄えた熱はそんなに簡単には冷めませんし、炉内も気密性が高くしっかり保温されているからですね。
つまり炎は上がっていないけれど十分な熱量のある、炉内=オーブンと同じです。
今回のお魚は近所のスーパーで買ってきた「鯖の麹漬け」。安いです。
そして調理工程も極めてシンプル、網に乗せて焼くだけです。
炉内にゴトクを設置して、網に乗せて焼きます。
ストーブの扉を閉めて20分ほど放置。
見る限り炎も上がっていないですし、かなり弱火に見えますが
しかし炉内は強力な遠赤外線調理器になっています。
今回は切り身ですので魚を裏返すこともしません。
※魚によってはひっくり返した方が良いかもしれません。そんな時はこういう「挟み焼き」タイプのものだと魚の形を崩さず返すことができ便利です。
とにかく待つこと20分余。
焼けました。
どうですかこの焼き上がり!!
皮パリで香ばしく、余分な脂は落ちています。
裏側は自身の油で少し揚がったようなサックリとした焼き上がり。
網にもくっつきません。
ということでお皿に乗せて、夕食のおかずが出来ました。
薪ストーブの炉内で魚を焼くと何が良いって…
・余分な脂が全て落ちるので脂っこくない
・遠赤外線効果でパリッと焼ける
・香ばさが違う
・魚を焼いた臭いが室内に全く出ない
中でも炉内で出た煙や臭いは全て煙突から排煙されるため、魚を焼いた臭いが室内に出ない、というのはとても良いですね。仮に少し炉内に臭いが残ったとしても、ストーブに火を入れてしまえば簡単に焼き切ることができます。
ぶわ~っと臭いごと燃やしてしまいましょう。
ということで薪ストーブシーズン2018-2019も残り僅か。
(人によってはもう終えてしまっているかもしれませんが)
最後まで楽しんでいきましょう!