薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

君は「杉山ナッツのピーナッツバター」を知っているか

静岡県浜松市に「幻のピーナッツバター」があるのをご存知でしょうか。

 

「杉山ナッツ」のピーナッツバターです。

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そのこだわり、品質の高さから

ここ数年でじわじわと頭角を現し、今や入手困難になりつつある逸品です。

 

多分ネット流通もしていません。

 

去年は気付くのが遅くて入手できなかったのですが今年は無事に2018年生産分をゲットすることが出来ましたのでご紹介いたします。


■ここが凄い杉山ナッツのピーナッツバター

杉山ナッツさん公式や検索上位のメディア記事で詳細に書かれていますので、詳細はそちちらに譲りつつ、ごく簡単にその凄さをご紹介します。

 

①経歴が凄い

まず生産者の「杉山さん」が非常に面白い経歴の持ち主で、目を引かれます。

 

高校卒業後、ダンサー志願で単身ニューヨークに飛び込む。

しかしそこからなぜか公認会計士となり、大層ご活躍に。

 

そして突然その職を捨て帰国。

 

今度は「地元で最高のピーナッツバターを作ろう」と思い立たれたそうです。

別に実家が農家とかでも、経験があるとかでもなく、ツテがあるわけでもなく

いきなり農家。

 

いや、なんか色々おかしいだろそれ!!

と、ツッコミを入れたくなりますが、とにかくその行動力は凄いですね。

 

普通じゃないことは普通の人にはできないものですが、いやはや只者ではない感じがプンプンします。

 

詳しくは杉山ナッツさんのサイトを見て頂ければ十分に書かれておりますので、そちらをご参照ください。

www.sugiyamanuts.com


②希少な「遠州半立ち」を復活させ、自家栽培し使用している

半立ちというのは落花生の中でも最高の品種を表すときに付けられる言葉。

遠州小落花とも呼ばれるこの品種はかつて世界で最高賞を受賞する程に優れた種だったそうなのですが、次第に栽培農家が減り、一時は本当の「幻の品種」に。

 

杉山さんはこの品種を復活させ、ピーナッツバターを作られています。

 

他ではもう作っていない品種なので当然全てを自身の農園で栽培。

そして農薬・化学肥料は使わない。

堆肥・肥料はその年の天候条件に合わせて厳選。

収穫後は機械ではなく一カ月半も天日乾燥。

そうすることで、一粒一粒ギュッと甘味・旨味の詰まった落花生を栽培されているそうです。

 

お米の収穫後乾燥もそうなのですが、昔は田んぼに木を渡してそこに掛けて天日乾燥させる景色がみられましたが、手間とコストの関係から今はかなり見られなくなりました。しかし味は誰に聞いても天日乾燥を推します。(実際、農家さんが自家消費分だけは天日乾燥させてたりします。)

落花生においても同様に天日干しは相当の手間とコスト高になると思いますが、ここにこだわりを感じますね。


③その他材料も厳選

ご存知のとおり静岡県はみかん栽培が盛んです。

杉山ナッツさんで使用する蜂蜜は浜松産の「みかん蜜」。

【内山養蜂場】浜北区の養蜂・ブルーベリー

使用する塩も静岡県沼津市の天日塩を使用するこだわりです。


④在庫を作らない

常に新鮮で薫り高いピーナッツバターを届けるため、注文を受けてから出荷分のみ殻をむき、焙煎・加工しているそうです。


■食べたみた。その素晴らしい香り、濃厚な味わいに感動。

これが今回ゲットした杉山ナッツのピーナッツバターです。

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(よくおいで下さいました!)

 

瓶にくくり付けられた紙を開くとこんなお手紙が。

ご挨拶から2018年の栽培状況まで丁寧に書かれています。

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瓶のラベルにはしっかりとロットが記載されています。

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今回の瓶は、

Batch No.24

Bottle No.463/1000 ということですね。

 

そしてガラスからは濃厚そうなペーストが。

 

開栓。

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この

そして何より素晴らしい香ばしさ。

 

これはいやがおうにも食欲を誘います。

早く食べたい!!!

 

勿論そのまま舐めても良いのですが、やはりピーナッツバターはトーストでしょう。

 

折角なのでうちの薪ストーブ「ドブレ640CB」の天板でカリっとトーストしました。

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薪ストーブの天板でトースト焼くととっても美味しいんですよ!!

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で、丁寧にハンドドリップしたコーヒー(マンデリン)も淹れて、

準備完了。

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いざ!!!

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頂きます。


おぉ、、、、、


こんな安直な表現で申し訳ないですけど

濃厚。

歯と舌にまとわりつくようなコクが凄い。

 

そしてやっぱり香りが断トツ。

甘さは思ったよりも控え目。

咀嚼していくと自然な甘さと強いコクのある味わいで、小麦粉の味がさらに引き立つというか。

 

つまり、美味いです。


これは今まで食べてきたピーナッツバターとは全くの別物ですね。

安物のピーナッツバターが必要以上に油っぽくて、べたべた強過ぎる甘さだったのに気付かされます。

(いや、それはそれでいいんだけどさ。そういうのが食べたい時もありますし。)

 

濃厚なピーナッツバター・トーストを頂き、苦みのあるマンデリンで〆る。

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どう考えても最高の朝ごはんです。本当にありがとうございます。


■さいごに

地元静岡県でもまだ知らない人が多いであろう「杉山ナッツのピーナッツバター」をご紹介しました。

少しお値段はしますが、国産の落花生や蜂蜜の価格、少量生産を考えれば適正価格と思いますし、何より味・品質は素晴らしいです。

 

ちょっとピーナッツバターに対する見方が変わりますよ。

 

パンに塗るだけでなく、料理への応用もかなり期待できますね。

 

残念ながら入手については、今年の生産分は既に公式では売り切れですし後は各取扱店の在庫に頼る他ありません。

その取扱店自体も少ないため特に県外の方には少々難儀ですが、もし手に入る機会があるようでしたら、是非お試し頂ければと思います。


自分も静岡県で生まれ育った人間として、このように地元の農産品に誇りをもって生産されている方に最大級の敬意・ありがとうの気持ちを抱かずにはおれません。

今後さらに希少で大人気のピーナッツバターになっていくことと思いますが、応援していきたいと思います。


そして願わくば転売屋の餌食にならないことを祈りつつ。

いやマジで。笑

 

(今回ちょっと薪ストーブの話題から逸れましたが、時々はこういうお話も挟んでいけたらと思います。次回もよろしくお願いいたします。お願いいたします。)