薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

薪ストーブ用のゴトク(クッキングスタンド)を今一度考える

シーズンオフですが、いろいろ考えていきたいと思います。

今回は「薪ストーブとゴトク」について。


ゴトク、五徳。

別名「クッキングスタンド」「グリドル」なんて言い方もしますね。

 

つまりは薪ストーブの炉内で料理をするときに鍋や網を乗せる「台」です。


台なんて何でもいい!?


いやいや、とんでもない。

これ、「かなり薪ストーブ料理を左右する要素」ですよ。

 

ちなみに以前もこういう記事を書いておりますので、興味ある方はどうぞ。

www.makifuyu.com

 

実は今回と内容そんなに変わらないかもしれませんが…。 

数シーズン使っての意見も交えて書いていきたいと思います。


■①最重要なのは「取り回し」のしやすさ

最初に結論を書きますが、

ゴトクで最重要なのは「取り回し」のしやすさです。

 

カッコよく言えばハンドリングです。

 

気軽に安全に、ストレス無く使えること。

サッと出して、サッと設置できること。

 

この「取り回し」を実現するのは、

ズバリ「重量」と「形状(サイズ)」と考えます。


・重量は軽いほうがいい

つまり軽いほうがいい、という極めてシンプルな話です。

まぁ、「軽ければ軽いほど良いのか!?」というと、安定性とトレードオフになる面がありますので適度な重量は必要ですが…

それでも軽いほうが取り回しは楽ですし、安全です。

 

何故このような事をあえて書くかというと、

「薪ストーブアクセサリーとして売られているゴトク(クッキングスタンド)は重いことが多い」からです。

 

参考までにこのゴトク。

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ドブレの代理店メトスの純正品です。パンフレット載ってるやつです。

結構よいお値段します。
(ネットだと更に高額になっている?本当はもっと安いはずです確か。)

 

 

これ2.6キロあります。


ちょっとイメージして欲しいのですが、

炉内は赤々と熾き火が溜まり、灼熱。

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本体も200度とか250度の高温。

ガラス扉を開け、限られた開口部。

 

もう扉を開けて近くにいるだけで熱いのです。

スピード勝負です。

 

そんななか、火傷しないように注意しながらゴトクを入れる。

約3キロの鉄ですよ!?

 

腕プルプルで出し入れ、火傷必至です。

一応、ゴトクを出し入れするハンドルもありますが、

こんな重いものをこのハンドルで出し入れするのは

正直ちょっとツラい。

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重いと危ない。

入れるときはまだ良いですが、調理後に取り出すのはゴトク自体が高温になっているため更に厄介です。

 

ということで軽いと腕プルにならずに出し入れが楽。安全。

そして「次も使おうという気持ちになる」。

これ大事。

 

腕プルで火傷なんかしたら多分もう使おうとは思わないでしょう。。。


・形状(サイズ)は事前に要確認

ストーブ前面のガラス扉の大きさ=開口部の広さは、ストーブの機種によって違います。

ちなみにうちのドブレ640CBでは実質T200mm×W450mmの開口部。

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各メーカー純正品をパンフレット上で見ますと「炉内に入るか入らないか」だけの視点で指定されているものも多いように見受けますが、

 

「なんとか入る」だと△

 

ゴトクと有効開口部のバランスを考えておかないと、出し入れはかなりやり難いです。

ダメとは言わないけど使いにくいです。

 

 

なので開口のサイズとゴトクのサイズは事前にしっかり考えておきましょう。

上下左右に余裕があるとかなり取り回しが楽ですし、何より安全ですよ。

 

■②調理で考えるべきは「高さ」。

薪ストーブの炉内調理は熾き火で行います。

 

従って、一番強い熱源は下面。

続いて上面左右からの反射熱です。

 

ゴトク(クッキングスタンド)の高さはすなわち熱源からの遠隔距離です。

 

・下面に強力な熱を当てたいのか

・上面からの反射熱もバランスよく使いたいのか

・高さのある鍋を使いたいか

…などによって必要な高さが変わってきます。

 

つまり「料理に応じて、2種類、3種類の高さのゴトクを用意するのがベスト」。

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まぁ、でも理想ですこれは。。。

何台も用意するのは費用的にもちょっと…という事もあると思います。

 

なので、あえて一台と言うことであれば、

最初の一台は「ある程度の高さのある物」をおススメします。

 

というのも、薪ストーブの炉内調理において結構ありがちなのが

熾き火の火力が強すぎて、焦がしてしまうこと。

 

ある程度高さのあるゴトクを使うことによって熾き火から距離をとり、上面からの反射熱、遠赤外線放射によって調理することが出来ます。

 

 適度な距離と熾き火の調節で「焼き魚」も見事に焼けます!

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ゴトクが低いとどうやっても焦げとの戦いになってしまう…

 

ということで、

炉内の高さは薪ストーブの機種によって違うため一概には言えませんが、

炉内にちゃんと入る範囲で、なるべく高さの稼げるゴトクを選びましょう。

 

及源のE-75あたりはピザ焼くのにもいい高さですよね。

 

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■③その他(安定性&素材)

・安定性

魚や肉を網で焼く程度なら正直ほとんど考慮する必要はありません。

火かき棒でちゃんと熾き火を避け、安定した足場を整えてあげればゴトクがひっくり返るなんて事態はそうそう無いはずです。

 

ただ、問題は鍋。

特にダッチオーブンやストゥブなどの鋳鉄鍋や土鍋、セラミック鍋など重量のある鍋を乗せる場合は注意が必要です。

内容物を含めると数キロになりますので、ゴトクの安定性を考えないと最悪炉内で転倒しかねません。

 

・脚の作りのしっかりした物

・ぐらつきのない物

 

そして何より大事な「使い方」。

 

使用時には炉内の熾き火を左右に避け、フラットな足元を確保することが大切です。

ここを面倒がってチャッチャとやってしまうと、

もれなく鍋の内容物を炉内にぶちまける羽目になります。

 

灼熱の熾き火の上に、水分ぶっかけることになりますので…

猛烈な水蒸気で大変危険です。。。。

 

なので、ちゃんとこういう道具は揃えておきましょう。

・素材

ゴトクとして売られている物は、基本的に火の気のあるところでの使用を想定しています。

なので恐らくそこまで問題となることはないと思われます。

 

ただ、焚き火、囲炉裏、火鉢、七輪、コンロなどと比べ、薪ストーブ炉内は恐らく最も高温下な環境です。

そのため、なるべく炉内の超高温に耐えるような素材であることが望ましいです。

 

パッと思いつくところだけ書いてみますと、高温過ぎてこういうことが起こります。

・メッキも温度によっては変色、剥がれが生じる

・熱酸化も激しく進むため錆びる錆びる

・アルミの耐熱性はそれほど高くない。一般的に150℃を超えてしまうとゆがみや変形・割れが生じやすく、200℃以上で機械的強度が相当に低下する。

・ステンレスは種類が多く一概にいえないが、概ね500度程度なら大きな問題なく、高温に強い。

 

素材によっては繰り返しの使用によって熱酸化し、表面から劣化。

ボロボロ崩れてきてしまいます。

 

そうこんな感じに。

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 もちろん、消耗品として捉えるならこれでも全然OKです。

 

ただ、これ炉台に置くわけでしょ。

ボロボロ剥がれてきて汚れるんですよね。

 

まぁ、この辺はある程度割り切ってもいいかもしれません。

高耐久性のものは往々にして重量級であることも間々あります。

 

このあたりはあまり詳しくないので、あまり深追いの記述はしません。すいません。

 

■まとめ

オフシーズンでやることもあまり無いので、久々にゴトクについて考えてみました。

 

まぁ、それぞれの薪ストーブの機種で使えるゴトクも異なりますので

「コレ買っとけば問題なし!!」ということは言えません。

 

なのであえておススメ品は書きませんが、皆さまのご選定の一助になれば幸いでございます。

 

 

ちょっとエネルギー切れなので尻切れトンボ気味にここまで。

ちゃんちゃん。