冒頭からしょんぼりな情報ですが、
今年は油断したのか、薪ストーブで既に3回もやけどしてしまった管理人です。
こんな悲しい思いは皆さんにして頂きたくないので、自分への戒めも込め記事を作成致しました。
参考になれば幸いです。
■薪ストーブの「やけど」リスク
- 薪ストーブは「やけど」の危険と隣り合わせ
- 薪ストーブの表面はかなり熱い!
・薪ストーブは「やけど」の危険と隣り合わせ
当たり前ですが、薪ストーブは直火を扱う道具です。
燃料である薪を「高温度で燃焼」させることで
「パワフルな暖房効果」「クリーンな完全燃焼」を行っているため、
基本的に「高熱の塊」です。
大変に素晴らしい道具ですが、
一方では「火傷のリスク」「火事に対するリスク」など、
数々のリスクも考慮しておかないといけません。
正しい使い方、注意点を熟知してこその「良い道具」です。
ということで今回は、『やけど(火傷・熱傷)』を中心に解説していきたいと思います。
・薪ストーブの表面はかなり熱い!
当たり前ですが薪ストーブは危険なレベルで熱いです。
薪ストーブがどれくらい熱いかと言うと、
巡航燃焼中の表面温度はざっくり200‐300度以上。
(機種によっては400度近い!)
さらに炉内は高温の炎・熾き火と直接触れてしまうリスクがあり、万が一の危険は増します。
(ちなみに赤い炎の温度は約1500度です。桁違いです。)
家での火傷でよくある、お湯がMAX100度。
揚げ物をしているときの油でも通常170‐200度くらいですから段違いに薪ストーブの温度は高いことがお分かり頂けるかと思います。
うちはまだ子どもも小さいので、要注意。
■予防策~薪ストーブで「やけど」をしないために。ハースゲートは必要か?
ただ、世の中恐れてばかりでは何もできません。
問題は「どのように注意し、予防するか」です。
我が家で行っている方法やこうした方がより安全だな、という予防策を紹介していきたいと思います。
- ストーブ周りを整理整頓しておく(環境整備)
- 耐火耐熱手袋を必ず使用する
- 必ず長袖で作業する
- ハースゲートは安全で便利
・ストーブ周りを整理整頓しておく(環境整備)
当たり前の話なのですが、
薪ストーブ周りがゴチャゴチャしていると不意に薪ストーブ本体に触れてしまうリスクが高まります。
整理整頓して扱いやすい環境整備を行いましょう。
悪い例です。笑
例えばこんな感じに狭くて取りにくい場所にファイヤーツールがある。
取る時に余計なものまで触りそう。
これも悪い例。
こんなに奥に置いていかにも取りにくい。
最悪、道具に躓いて転んでしまったり…
ということで「ストーブ周りを整理すること」
これ地味に大切です!
というか明日からすぐ出来ます!やりましょう!
付け加えるならば、根本的には設置時になるべく広い炉台を確保すべきです。
使い勝手もそうですが、安全性が高まります。
うちは1800×1200の炉台ですが、正直まだ狭いです。
建築スペースが取れるなら幅2700欲しかった…。
・耐火耐熱グローブを必ず使用する
これも当たり前ですが、必ず耐熱のグローブを使いましょう。
慣れてくると軍手とかでやっちゃう時もありますが、ダメです。
どんな時も必ず使うクセをつけましょう。
追加薪をするとき、炉内にゴトクを入れるとき、天板に鍋を乗せるとき…
頻度は多いです。だからこそ危ない。
薪ストーブ周りの作業をするときには例えちょっとした事でもグローブ着用が安心です。
薪ストーブのメーカーアクセサリーは8千円とかして高価ですが、ホームセンターなどでも売っている溶接用のグローブで必要十分です。
激安です。
そして何年かハードユーズしていると、中の綿?が潰れてきて熱を感じやすくなるのでどんどん買い直しましょう。うちも初代の牛革製は手入れが悪かったのもありカチカチの役立たずになってしまい買い換えました。
手首までしっかり覆える「長い」タイプがおすすめです。
・必ず長袖で作業する
なんでこれを書くかと言うと私が最もやってしまうパターンだからです!!
薪ストーブを気持ちよく焚いていると次第に暑くなって、冬でもTシャツ一枚で過ごしてしまうんですね!!笑
で、グローブ嵌めて追加薪したりするんですけれど…
こういう状態でストーブの扉開けちゃったりするんですね…。
前面の扉を開けて、薪を追加し…ギャーーー!!
みなさんもご注意ください。
ちなみにこの写真よく見ると、まさにやけどしちゃって治療中(キズパワーパッドでモイストケア中)なのですね・・・・
これ本当にやりがちなので気を付けてください。
・ベビーダンのハースゲートは安全で便利、マストです。
ハースゲート、つまり安全柵です。
これ薪ストーブ導入時に迷われる方多いと思います。
結論から言うと、特に子供さんいらっしゃるならマストだと思います。
室内で子どもが走り回る、飛び回る。
ストーブ周りは暖かく気持ち良いから家族・ペットも集まる。
万が一が起きやすく、そしてお湯や油以上に高温の薪ストーブで起こるやけどは重度やけどになるリスクも十分考えられます。
大人はちょっとくらい良いけど、子どもだけには絶対にやけどさせたくない。
これがあるだけで「少なくともこのラインより近くには近づけない」という安心感はかなり大きいです。
個人的には絶対に用意しておくべきアイテムだと思います。
うちは薪ストーブ導入と同時に「ベビーダンのハースゲート」を買いました。
ちょっと高いですけ本当に作りがいいんですね。
安定性が非常に高くてグラついたりしない、倒れない。
体重をかけても歪んだりすることもなく堅牢性も高いです。
長く使えますし安心感ハンパないって感じで、おすすめできるメーカーです。
そして実用面でも、タオルとか乾せて便利。笑
うちは子どもが大きくなっても多分ハースゲート使い続けますね。
物干し台として。
ホント、薪ストーブって物がすぐ乾くから重宝。
■処置~薪ストーブで万が一やけどをしてしまったら
気をつけていても、やってしまう時はやってしまう。
それが人間です。仕方ないです。
- 応急処置~とにかく冷却
- 軽度であればキズパワーパッドが便利
・応急処置~とにかく冷却
速やかな応急処置が必要です。
とにかく「冷却」。
すぐに流水で冷やすことが最も大切です。
冷やすことでやけどの進行を止め、痛みも押さえることができます。
患部の場所にもよりますが5-30分間冷却するとよいといわれています。
上記で書きましたが、薪ストーブって「肉ならジュッと焼けてしまう温度」を持っています。
(すいません、おっそろしい書き方してしまいました)
直後に「これなら軽度だな」と思っても油断せずに流水で冷却しましょう。
思いがけず深部に熱が到達してしまっている場合があります。
やけど(火傷)の重症度や治療に関わることは専門的なサイトをご覧ください。
もし水ぶくれの出来るⅡ度熱傷以上のようでしたら医療機関を受診されることをおすすめします。
というのも本来、皮膚というものは外部の雑菌を体内に入れさせない外壁のような役割を持っています。しかし火傷で皮膚が傷ついた状態は、まさに「外壁のない家のような状態」。
雑菌が侵入し、二次的な感染症になる恐れもあります。
やけどといっても疎かにせず、症状によってはきちんと受診しましょう。
・我が家の定番は「キズパワーパッド」
軽度であれば家庭で治療しちゃうって方も多いと思います。
自分も軽度(Ⅰ度~Ⅱ度浅達性)ならば自分で処置してしまっています。
そんな時の我が家の定番は「キズパワーパッド」
モイストヒーリング(湿潤療法)ってやつですね。
詳しくは以下の公式サイトをご参照ください。
キズパワーパッドって本当に便利でいろいろなケガに使えていいですよね。。。
あくまで個人の体感ですが、
やけど後のツラい「ヒリヒリ」がほとんど感じないまま生活できますもんコレ。
そしてお風呂でも水仕事でも何でもOK
数日貼りっぱなしOK
(※個人の感覚です。念の為。 )
コンビニとかでも売っていますが、切り傷などにも使う為うちでは常時2種類くらいは買い置きしています
いざと言う時すぐに使いたいですからね。
■まとめ~とにかく注意しましょう
冒頭にも書きましたが、
薪ストーブは高温であるが故に「やけどのリスクも高い」です。
しかしだからこそ、そこを理解し、きちんと対策をすることによって
安心安全で楽しく、充実した薪ストーブライフが実現できるのだと思います。
私自身もまだまだ不十分なところがあると思いますが、日々勉強しながら今後もやっていきたいと思います。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
(2021.1.24)