薪ストーブはとっても素敵なもので、生活を楽しくさせてくれるスペシャルな物ですが…
それも「快適に」かつ「近所迷惑にならないように」使えていることが条件です。
となると、一番の「悩みの種」は「煙の問題」コレですよね。
うちの新築予定地は静岡県の片田舎ですが、かといって隣家まで数キロとかそんな環境でもなく普通に(接道を隔てて)隣家も存在する程度の市町村です。
もし薪ストーブで連日の煙モクモクなんてやろうもんなら、即苦情、使用中止の危機ですので、なんとしてもそれだけは避けねばなりません。
…実は、いまからちょっと心配してます。
でも、そもそも煙の正体ってなんだ?って話ですよ。
ということで、今回は我々を悩ます「煙」について調べてみました。
■そもそも煙とは?
Wikipediaによれば…
- 「不完全燃焼の結果によってできる微粒子を含んだ空気の固まり」とのことです。
さらに解説すると、
- ① 薪は炭素を含み、加熱すると燃えやすい可燃ガスとなって気化する
- ② 高温下、可燃ガスが酸素と結びついて燃焼する。(熱と光に変換される)
⇒ 全ての可燃ガスに酸素が結び付き、全て燃焼する=完全燃焼
⇒ 全ての可燃ガスに酸素が結び付かず、一部しか燃焼しない=不完全燃焼
この不完全燃焼の際の余った可燃ガスは色々な成分を含み、それが冷えると固体の微小な粒になるものがある。それが空気中に視認されること=煙ということです。
■基本的な対策
ということで、煙=不完全燃焼の産物ということになります。
対策?
ようは不完全燃焼を防げばいいのです。
(言うのは簡単ですけどね!w)
◎不完全燃焼を防ぐには。
- 乾燥した薪を使用する(炉内の燃焼温度を下げない)
- 必要以上に燃焼空気を絞らない(燃焼に必要十分な吸気を与える。炉内を酸欠にしない。)
つまり、「良い薪でガツンと焚く。」ってことですね。
■ちなみに良い薪とは
薪ってのは元々「生きた木」です。
つまり植物の命をエネルギーとして頂いているわけです。
なのでその命を前に「良い薪」「悪い薪」というのも非常に失礼な話なのですが…
今回の「煙」を問題とする上で敢えて書かせて頂くと…
・乾燥している(割ってから2年は乾燥させたい)※最重要
・ヤニ、油分が少ない樹種(一般的に広葉樹。楢とかクヌギとか。)
・薪の大きさが大き過ぎない。太すぎない。
この辺りが基本的に抑えておくべき最低ポイントでしょうか。
こういう人工薪も比較的煙が少ないですね。
ちなみに微粒子というのは、ほぼススのことのようです。
(その他、タールとかクレオソートとか、カーボンとか。場合によっては舞い上がった灰も含まれるかもしれません。)
ともかく、せっかく薪ストーブを長く快適に使うのであれば、
しっかり二次燃焼させて、クリーンな排煙排気を心掛けたいものです。
(2018.6.23 rewite)