薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

ドブレ640の天板で焼肉を焼く方法

また、こんなニッチな記事を書いてしまった… 苦笑

 

ええと。

 

薪ストーブ、それもドブレ640限定。

もしくは同じように鋳鉄製で天板が二層構造のため十分に天板温度が上がらないタイプの方限定の内容となっています。

 

■天板で肉を焼きたい

これ、一回は思うところじゃないでしょうか。

 

「炉内でやればいいじゃん?」

 

ま、それはそうなのですけど。

確かに炉内で焼いた方が絶対美味いですし。


でも、そうじゃないんですよ。

炉内は炉内で活用したいし、天板は天板で活用したい。


「やれないをやりたい。」


そう。人間の欲は果てしないのであります。


そしてその欲に向かって知恵を捻ること、それ即ち科学技術進歩の根源かと思います。

 

「できっこないを、やらなくちゃ」


ま、面倒な前置きはさておき、とにかく何か考えてみましょう。

 


■天板の熱を最大限利用するために

以前、「熱伝導率」というものに言及した記事を書きました。

www.makifuyu.com

 

概ねステンレス⇒鉄⇒アルミ⇒銅の順に効率的な熱の移動ができる、というお話でしたね。

 

ということで今回もくどいですが「熱伝導」。

これがキーポイントになるような気がします。

 

こういう話が苦手な貴方へ。そもそも「伝導」とは何ぞや。


簡単に言うと、熱の伝わり方は大きく3種類あるよって話です。

  1. 伝導:物質を介して熱が伝わるよ(フライパンで卵を焼く)
  2. 対流:水とか油とかの流体を介して熱が伝わるよ(お湯でゆで卵を作る)
  3. 輻射:電磁波が熱を伝えるよ(ストーブや日光の暖かさはコレ)

 

ということで今回は天板→鍋?鉄板?への熱移動ですので「伝導」に当たります。

 

とにかくこの「伝導」が効率的に行われることが必要です。

そこで抑えるべきポイントは以下の2点。


・なるべく熱伝導率の高い素材を活用する

銅やアルミといった伝導率の高い素材が望ましい。かつ厚さも薄ければベター。


・設置面の密着性を確保する

天板と鍋、食材がそれぞれ「物理的に密着して」熱が伝わるわけですから、効率的に行われるためには「なるべくピッタリ」密着させる。

これが大切かと思います。


■結論 天板にアルミ箔を直接敷く

いろいろ考えた結果、
「天板にアルミ箔を敷き、その上で肉を焼く」

を採用しました。

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(うわー、小難しく風呂敷広げたわりに地味なアイディア!!!)

 

 

このメリットは、

  • アルミの熱伝導の良さ
  • 薄く、軟らかいため天板の形状に沿って密着させることができる

そして何より

  • 安い
  • そのまま丸めて捨てる事が出来る

安直なようでいて、なかなかどうしてメリットが揃っているように感じられます。

 

唯一の弱点としては、薪ストーブの大きなメリットの一つである「遠赤外線効果」がほぼ期待できないことですかね。(アルミは赤外線を通さず、反射する傾向にあります)


■やってみよう。

何はともあれ実践あるのみ。早速トライしてみましょう。

・天板にアルミ箔をセットします。

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ぴっちり押し付けます。天板の細かな凹凸までくっきり出るまで密着させる方がベター。でも火傷に注意。


・ストーブはガツンと焚きます。

ガツンとね。

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天板の温度計はいつもの巡航温度200~250度辺りを示しています。

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・今回用意したお肉はこちら

焼肉らしく牛カルビにしたかったんだけど、高くて。

庶民的にブーブー肉に相成りました。

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 でも美味しいじゃんね、ブーブー肉も。


・焼きます。

少しだけ油を塗って、肉を置きます。

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「ジュワ~」

 

おぉ、いい音!!!

 

すぐに脂がでてきました。

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1~2分置いてからひっくり返します

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おぉ、良いじゃないですか。焼けてる。


そのまま裏側も焼きます。


「ジュワ~」


で。


焼けました!!!!

なんか普通に焼けました。

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全て思惑通り!

というか予想以上の火力です。さすがのアルミの熱伝導の良さですね。

 

そして、肉は普通に美味かったです。

(ちょっとバラ肉の脂がきついお年頃になってきたので、4枚食べて満足しちゃったけどね)

 

■調子に乗ってソーセージも焼く。

「これはいけるぞ」ということで翌日、調子に乗ってソーセージも焼きました。

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この時のコツは、丸のまま焼かないことです。

ソーセージというのは円柱形ですので、設地面積が非常に狭いわけです。

 

熱を効率的に受けるためには設地面積も確保しないといけませんので、これはちょっと効率が悪い。

そこで1センチくらいの輪切りにしてあげることで設地面積を稼いでみました。

 

ソーセージを丸かじりするという風情は一気に消え失せましたが、結果的には大正解。

 

ジュージュー音を立ててあっという間に焼けました。

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簡単おつまみの出来上がりです。

しかもアルミホイルを丸めて捨てるだけ、フライパンやお皿を洗う必要なし。

 

炉内からクッキングスタンドや焼き網を撤去する必要なし。

薪を追加して炉内温度を復帰させてやる必要もなし。

 

薪ストーブ究極ズボラおつまみです。

 

(いや、でも天板が熱くなるストーブなら当たり前なんですよねぇ…これ)

 

■まとめ

  • 天板が二層構造のストーブでも「アルミ箔」を活用することで焼肉可能(薄い肉ならOK)
  • ソーセージもOK.スライスすると尚良し
  • ということは、ホットケーキとか目玉焼きとかも可能かな?
  • アルミ箔の隅は折り曲げて、天板を汚さないように注意しましょう
  • 同じくアルミ箔が破けると大惨事なので注意しましょう(クックパーがくっつきにくく、破れにくいためおすすめ)

 

どうでしょう、参考になりますでしょうか。

 

 ともかく、2018年もガヤさんのスタンスは変わりません。

 

天板の火力が弱くたって、工夫である程度は何とかなるはず!!

そういうの考えるのが、ちょっと楽しいじゃん?

 

そんな感じで次回もよろしくお願いいたします。

ちなみに今回使ったソーセージはコレ。たまに食べたくなるのがジョンソンヴィル。この食べ応えのある分厚い皮がね、アメリカン!

(そういえば、久しく「お店で焼肉」って食べてないな~。学生時代はあんなに行ったのに…。そもそもビールが「量」入らなくなってきてるもんな…。なんか妙な感慨が…。そんなこんなで次回もよろしくお願いいたします。チャオ)