薪ストーブで冬眠したい

薪ストーブのある暮らしについて情報発信します。ときどきる育児ネタ。静岡県中部。ドブレ640CB

新型コロナウイルス対策と薪ストーブ

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画像通り「感染症対策と薪ストーブ」でも良かったんですけど

あまりに時節すぎる話題ですのでこんなタイトルにさせて頂きました。

 

ということで今回ちょっと無理やりなテーマなのですけれど、、

「薪ストーブのある環境って感染症対策の面ではどうなんだろう?」

(メリットがあるの?ないの?)

 

という所を考えていきたいと思います。

※ときどき個人の見解が入るのでご了解ください。


■薪ストーブのメリット→換気能力が高い

今回の新型コロナウイルスでは短時間とは言え、飛沫が空気中に浮遊し感染することが指摘されています。

また浮遊中のウイルス生存時間は数時間とも。

 

空気中に浮遊するウイルスが増えると当然ながら感染の危険性は高まります。

なので窓を開けて部屋の中に空気を通しこれを入れ替える。

これが「換気」です。

 

また、ハウスダストPM2.5など汚れた空気の中にいると喉や気管の粘膜が傷付き、抵抗力が落ちて感染症にかかりやすくなるとも言われています。
 

各種媒体で、換気の悪い密閉空間」「多数が集まる密集場所」「間近で会話や発声をする密接場面」を避けましょうとアナウンスされていますので今まで以上に意識されている方が多いと思います。

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(出典 首相官邸HP)

 

学級やオフィスなど集団が生活する場で特にその効果が期待されますが、家庭でも感染症対策として定期的に換気を行うことは有益でしょう。 


・薪ストーブを使うだけで換気効果がある

で、薪ストーブと感染対策と言って一番先に思いつくのがまさに「換気」です。

 

薪ストーブってのは「使うだけで室内の換気を促進する」効果があるんですね。

そしてその換気能力はちょっと馬鹿にできないというか、パワフルです。

体感的にも室内の空気の流れを感じることも多く、かなり効果あるように思います。

 

その仕組みについて、図を作ってみました。

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薪ストーブを燃やすと換気される、の図

そもそも薪ストーブは空気(酸素)を吸って、燃焼させて排気を外に出す装置。

煙突はその「出す力」(ひいてはストーブの炉内に給気を取り入れる力)を最大限にアップさせてくれる相棒です。

 

少し詳しく説明しますと、、

  • 薪を燃やすために室内の空気(酸素)をたくさん使います。
  • そして使った空気(二酸化炭素など)は外に排出されます。
  • 室内の空気が足りなくなるので圧力(内外気圧差)が生まれ、外から空気が室内に入ってきます。
  • これが繰りかえされます。
  • つまり換気が行われているわけです。

 

ちなみに第三種換気というのは、建物内に複数の給気口を設け、換気扇の稼動や大気圧の調整で室内の空気を入れ替えるってやつですね。

 

うちはサッシの上に外気を取り入れるスリット(給気口)があります。

 

薪ストーブをガンガン焚いているとき、給気のスリットを手当てると空気が流れているのがはっきり分かります。

(人はそれをすきま風とも言う!笑)

 

 

余談ですが…

ちなみに内外気圧差の調整=換気がうまく行っていれば良いのですが、うまく行われないと薪ストーブ燃焼的にはいろいろ問題が…

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煙が逆流する大きな原因はこれ。

 

【この室内外の気圧差がうまく調整できない状況=煙突から外に排気したいのに入ってくるべき空気がちゃんと入ってこない状況】

(もしくは「第三種換気の換気扇の方が出す力が強く、煙突が負けちゃう」)

このミスマッチが起こると、いわゆる「煙の逆流」「燃え方が弱い」なんてことになります。

 

なので薪ストーブの性能や煙突の性能も大事だけど、「空気の入り口」をちゃんと
確保してあげることも大切なんですね。

 

簡易的な対応としては焚き付けの時に窓を少し開けておくとか、換気扇を止めるとか。

コストが掛かってもいいなら給気口の調整や外気導入システムなんかを検討することになるかと思います。(ただし外気導入にすると換気機能はなくなりますのでご注意。)

 

■薪ストーブのデメリット?→空気は乾燥します

感染症対策において加湿というのはとても大切です。

先ほどと同様に首相官邸のコロナ対策特設ページを参照してみましょう。

www.kantei.go.jp

ここでは「新型コロナウイルスに感染しないようにするために」という項で手洗い、健康管理とともに「適度な湿度を保つ」ということを挙げています。

 

この理由は極めて明快で、

【空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下】するんですね。

 

特に今回の新型コロナウイルスは上気道感染でとどまっているうちは比較的軽い症状ですが肺や気管支といった更に深い場所まで達すると一気に重症化する傾向にある、という情報もみられます。

 

【のど・鼻は身体のガードマン】

 

体調管理、特に防御機能たるべき粘膜機能について良いコンディションを保つためには、湿度に注意しておくことが必要かと思います。

具体的な数値としては、湿度50~60%が適切な湿度と言われています。

 

・そして薪ストーブはめちゃくちゃ乾燥する!!

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ということでここで非常に残念なお知らせなのですが

薪ストーブを焚くと室内はとても乾燥します。Oh...

 

おかげで梅雨時でもお洗濯物が短時間でパリッと乾くのですが…。

それこそその強力な輻射熱でドライフルーツなんかも作り放題なのですが…

www.makifuyu.com

 

とにかく良くも悪くも乾燥します。 

 

ということで、上記のような感染症対策を考えると「意識的に加湿を心がける」を通常以上にがんばる必要があります。


うちは湿度計を置きつつ、薪ストーブの天板にはスチーマーを置いて常に加湿を心がけています。

と言っても別にカッコいいやつじゃなくてもいい。

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こういう鍋とかヤカンでも置いといてシュポシュポさせとけばいいのです。

土鍋は蓄熱性が高く、ゆっくりと長時間に渡って蒸気を放出しますし、アルミ鍋はその熱伝導の良さからすぐにお湯が沸きます。

 

濡れた洗濯物を近くで室内乾しするのも良い加湿になります。

すぐパリパリに乾きますから梅雨時の室内乾しのような嫌な臭いもしません。

 

これらの「すぐ出来る、かんたんな工夫」だけでもかなり違います。 

 

加湿器も同時に使っておけば尚良いですけどね。

うちはシャープ製です。


■コロナ終息を願って

世界各地で感染者、死亡者が青天井。

経済へのダメージもバブル崩壊とかリーマンショックが霞むようなレベルになってしまいました。

国際的な人・モノ・金の動きもこの数十年では考えられなかったような停滞を見せ始めています。

 

まぁ、はっきり言ってエライこっちゃです。ちょっと尋常な事態ではありません。

 

ここから再び平常へ戻るためにはかなりの時間が掛かりそうです。

 

とにかく今、願わんとすることひとつだけ。

いち早い終息と自分と家族、そしてみなさんのご無事・ご健勝です。

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コロナをやっつけろ!

世界の安寧、皆様のご健勝を祈願いたしまして乾杯!!!!