はい、いわゆる「とりあえず定説を否定しとけばカッコつくだろ的なタイトル」でスタートしました今回のお話!!笑
うーん、我ながら安易というか、なんというかね。。。
しかしながら巷で時々目にする、この
「薪ストーブは不便を楽しむものである」イメージ。
今回はこれに盛大な異を唱えたい。
そんなチンケなお話であります。
なんというか、まぁ言わんとすることは分からなくはないですよ?
そのイメージの中身、意味するところは大体想像がつきます。
しかしながら、
自分も薪ストーブのユーザーとして毎冬を薪ストーブで
楽しく、
暖かく過ごしているわけなのですが、
「これって不便を楽しんでいるのか??」と思ってしまうのですよね。
否!!断じて否!!
これ多分、周りのユーザーさんに聞いても同じような体感を持っていらっしゃると思うのですが、おそらく薪ストーブユーザーさんって
「不便を楽しんでいる」感覚って薄いと思います。
なぜか?
何故ならば、薪ストーブって確かに趣味性が高いものではありますが、
大前提として実用品だということです。
趣味性もあり、手間もそれなりにかかり…実用品として…
そう、例えば自動車がありますよね。
日々の給油、洗車、定期的にやってくる点検・車検。
(他にもオイル交換とかタイヤ交換とか…)
面倒ですよね。不便ですよね。
でも「不便を楽しんでいるんだ」という意識はないと思います。
だって、それが当たり前だから。
(まぁクラシックカーならどうなんだ?とか程度の差問題とか、ちょっとした異論はあろうかと思いますが…)
つまり、今回の結論を最初に書いてしまいますが
「それを実用品と感じられるかどうか」が鍵のような気がしています。
※これ、実はとーーーっても大事なことです。テストには出ませんけど。
もーっと簡単に言ってしまうと、
動き出してしまえば、それが当たり前になっちゃうもんですよ。
(だからこっちの世界においで!笑)
ということで今回言いたいことはもう言いましたので、ここから下はオマケというか補足というか。。。まぁ読みたい人だけ読んでくださいませ。
■不便のイメージ、その正体は不安?
でも薪ストーブを実際に使っていない(導入を迷っている段階の)方にとっては
色々な「不安」が「不便」という名に映るかもしれないですね。
安い買い物ではないですし。。。
確かにこなすべきタスクも増えます。
今一度この「不便を楽しむ」を裏付ける要素として、およそ出てきそうなキーワードを羅列してみますと、、、、
- 薪集め/薪作りが大変なのではないか
- 乾燥させる場所がないんだけど…
- 買うにしてもコストがかかるでしょ、薪高いでしょ
- すぐに暖まらなくて暖房として使いにくいんじゃない
- 着火の手間があり、テクニックも必要なのではないか
- 部屋が汚くなるのではないか
- 火事の心配があるのではないか
- ご近所とのトラブルになるのではないか
- 煙突掃除や本体の掃除が面倒なのではないか
うん、、、、もしかしたらもっと有るかもしれませんけど。苦笑
まぁ…これらの事は否定しません。
みなさんイメージしやすい所だと思います。
ただ今回は、それら「不便」にユーザがどう向き合っているのか、一ユーザーとしての所感をご紹介していければと思っています。
■リアル薪ストーブライフの一例
上記の「不便」と思われる要素について私の一例をちらっと書いていきたいと思います。
・薪作りの手間やコストについて
自分の場合ですが、
- 原木入手費用:無料
- 薪のための作業日数:年に数日
- チェンソー、電動薪割り機、斧、燃料などの初期費用あり
そう、薪作りと言っても実際は年に数日だけしかやっていません。
ちまちまやるより、数日だけ集中して作業した方が全然効率が良いです。
原木は地元でゲットできるルートさえ確保できれば、ゼロに等しいです。
自分は造園屋さんから剪定した木材を貰ったり、知人の庭木・山の管理で出たものを頂いていますので、今の所ほぼ無料ですね。
そもそも私そういう人間関係作りは苦手です。
でも日々「薪ストーブ使ってます!」アピールしてたら声が掛かったりするようになったんですね…
土地柄なのかも知れませんけど、どうもそういうものらしいですよ。笑
大事なのはチェーンソー、薪割り機の初期費用や燃料が必要です。
ここは良い物を買って変な使い方しなければ安物よりは長持ちしますし、時間対作業効率も高いのである程度の物を買っておく方が良いとは思います。
燃料費はそう変わりません。長い目で考えましょう。
自分はハスクバーナ353チェンソー、薪割り機を使用しています。
電動薪割り機はナカトミLS-4です。
薪割り機は既に2代目なので、大事に使っていきたい…
・焚く技術や暖房としての使い勝手について
今のところまぁまぁ上手に使えていると思います。
もちろんまだまだ上手に焚けばもっと暖かく、楽しく使えるとは思うので「そういう過程も楽しみつつ」ですね。
しかしながら「焚く技術」については正直、実践あるのみ、そして慣れですね。
もうそうとしか言いようがありません。
薪ストーブの機種や煙突の性能によって使い勝手は千差万別ですので、一概には言えませんが…
しかしながら、慣れです。何とでもなります。
そして何よりも機種選定が大事です。
うちは熟考の末、ドブレ640CBを導入しました。
家のサイズやライフスタイルに合った性能・特性を持った機種を選びましょう。
ちゃんとした薪ストーブ屋さんならアドバイスしてくれると思いますが、導入時にしっかりご検討ください。
焚き方についても、きちんとした業者であれば焚き方の指導もしてくれますし。
そして1シーズン焚けば大体理解できます。
・火事の心配について
これも当然ですが、今まで一度も火事を起こしたことはありません。
それに近いヒヤリハットもありません。
きちんと煙突掃除をしていること、ちゃんと乾燥した薪を焚いていること、指導された正しい焚き方をしていること。
これさえ出来ていればそう心配することはありません。
薪ストーブに起因する火災のほとんどは「煙突火災」です。
煙突火災は「乾燥が不十分な薪を燃やす」o「r空気を絞り過ぎた極端な焚き方」を「日常的に行う」ことで煙突内にタールやクレオソートといったゴミが付着し、それが発火することで起こります。
それを防ぐ手段は、
- ちゃんと乾燥した薪を用意すること
- 不完全燃焼しない正しい焚き方を行うこと
- (正しい燃焼が行える煙突&設計であること)
- 定期的にきちんと煙突掃除を行っていること
「薪ストーブの火災=注意しておけば防げるもの」ということをご理解頂ければと思います。
これも詳しくは過去記事をご参照ください。
・お出かけの時に消火するの?
あとこれ良く聞かれるんですけど、「使用中に出かけたくなった時って消火するの?」ですね。
これは全くその必要ありません。ガンガン外出してます。
詳しくは過去記事にも書いてますね。
・ご近所トラブルについて
これも今のところ一件もありません。
排煙にかかるご近所トラブルについても焚き方が大きく関わってきます。
【乾燥した薪をきちんと焚けているか】
これがちゃんと出来ていれば、最近の薪ストーブは非常に性能が良いですからクリーンバーンなり触媒二次燃焼なりで、ほぼ「完全燃焼=もくもくと煙が出ない」を実現することができます。
(ただし焚き付け時と薪追加時は多少の白煙が出ます。これはどの機種でも避けられません。)
あとは元々のご近所関係ですね。これはとても大切です。
もともとが良い関係を築けていれば(苦情につながる前段階でのコミュニケーションが取れることもあり)そうそう苦情にはならないと思います。
逆にそもそも懸念のあるご近所関係であれば、たとえパーフェクトな焚き方をしていてもトラブルのきっかけになる可能性があります。
地域性も大きいと思います。
野焼き文化が最近まであった地方都市なんかは寛容でしょう。逆に都市部、新興住宅地なんかは不利かもしれません。
これらはユーザーの実際の問題というか「周囲や受け手の心理的な問題」による所も大きいですので、非常に悩ましいというか、解決が難しいところでもあります。
うちは住宅地と言っても、平成の大合併までは市ではなく町だった田舎なのでその辺はラッキーだったかもしれません。
まぁ…田舎ですね。すいません。
しかしながら「地域性」「周囲の住宅環境」については導入前に最も検討しておく部分かもしれません。
薪の入手ルートとか、家の中の配置をどうするかとかよりもよっぽど重要な問題かと思います。
■まとめ
もっともっと挙げるべきことも書けることもあるのですけれど、長くなったのでこの辺にしておきます。笑
なんでしょうね、結局のところ
作業コストや数々の気兼ねをペイできる十分なメリットがある、と感じてるんですね。
正直、薪作りとは全く苦にならない。
薪ストーブの魅力と暮らすってそういうことなのかな、と思います。
良いものですよ。
例えば
- どんな暖房器具よりもパワフル
- そして輻射熱が気持ちいい、エアコン使いたくなくなる
- 薪ストーブで作る料理は格別
- そしてやっぱり炎を眺めるって良いものですよ
- 毎日が特別、毎日が癒される冬になる
料理は本当いろいろ活用し甲斐があります。
時々は友人を招いてホームパーティーなんかもいい。
(今年はコロナの関係でなかなか難しいのが無念なのだけれど…)
今回のテーマに戻りますが、
こんな魅力ある生活の道具を、よりよく・楽しく使うための労力。
果たしてこれは「不便」「苦労」なのだろうか???
仮に不便だと言ったとしても、逆に不便の無い道具なんて世の中にあるのだろうか?
まぁ確かに薪ストーブは趣味性が高いかもしれません。
しかしながら実用品です。
実用品を実用品として真っ当に使い、生活を豊かにする。
けして不便を楽しんでなんかいません。
言うなれば、ただ、楽しんでいます。
そう思って使ってらっしゃる方、きっと多いと思います。
(というかそうあって欲しいと思います)
薪ストーブの導入にあたっては色々と懸念されたり、考えたり、調べたり、準備したり…いろいろハードルはありますが、そこはそれ。
ぜひ、不便と感じずに使って頂けるような薪ストーブライフが貴方にも訪れますように。
(なんか全然まとまらなかった気がするけどヨシ!次回もよろしくお願いします。チャオ)
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